一発屋が増えた理由を考えてみる:その3(最終回 新人バンド紹介重視システム)

このブログはネタ切れで困ることが多いのですが、珍しくブログのネタ余りが続いています。
取り敢えず今日は「一発屋」の話題を完結させないとってことで今日が最終回。


海外のメディアは良く分かりませんが、最近の日本のメディアは「新人バンド紹介重視システム」が構築された気がします。

まあ雑誌のバックナンバーを読み直したわけじゃありませんが、そういうイメージがあります。

つまり、バンドがメディアから最も注目されるのはデビューアルバム時だということです。
例えば、Clap Your Hands Say Yeahが3rdアルバムをリリース予定だとしても、1stリリース時のように取り上げられないのは何となく予想できるでしょう?

これはいつから始まったのか?
難しいところですが、やっぱりStrokesからでしょうかねえ。

音楽シーンの流れを作ったStrokesならば、デビューアルバム後の2nd3rdの時も大きく取り上げられた記憶がありますが、問題はロックの歴史的に1ランク下(上手い表現が見つからないので不本意ながらw)のバンドたち。

2ndリリース時は、メディアの注目度という点では1st時に劣る気がします。
まあ2ndのジンクスに引っかかって質の低いアルバムが多いからしょうがないんですがw

何でこうなったんでしょうか?
これはメディアの人たちに聞くのが一番良いと思いますがw、俺が思うところを書いてみます。

まず1つは、インターネットにより新人バンドが発掘しやすくなったから、新人バンド紹介を重視するようになったと思います。
「既存のもの」よりも「新しいもの」を重視するのは理解できなくもないですが、紹介するバンドの数が多すぎる気がします。
もはや使い捨て状態です。

次から次へと新人バンドを祭り上げ、NMEなんかはムーヴメントを作り出そうとしている感があります。
UKは酷いですね。

2000年代は地球規模での大きなムーヴメントは起きていませんが、UKでは小さなムーヴメントがたくさん発生しています。

ロックンロールリバイバル、80’Sリバイバル、Arctic Monkeysで古いロック再浮上、ニューレイヴとかね。
多いと思うのは俺だけでしょうか?

つまり、流行り廃りが非常に早いですよね。
だから、バンドが長年に渡って活躍できる状況ではないと思います。
2、3年もしたら過去のバンドになってしまいます。

個人的に今ヤバいと思っているのは80’Sリバイバル組です。
フラ○ツやBloc Partyともなれば生き残りそうですが、エディ○ーズとかカ○ザー・○ーフスとかが生き残れるかは疑問です。
俺は元々Bloc Partyぐらいしか興味ないんでどうでも良いんですがw

Klaxonsの2ndが近いようですがどうでしょうかねえ。
我ながら恐ろしいと思うのは、Klaxonsが2年前に出てきたバンドだとは思えないことです。
もっと遠い昔のような気がしますw
それだけシーン、っていうか流行の移り変わりが早い・・・

「1stが駄作、2ndがまずまず、3rdは歴史に残る名盤」というRadioheadのように階段を一歩ずつ駆け上がっていくようなバンドが活躍できる状況ではありません。
マスコミが1stをハイプ(過剰宣伝)で祭り上げ、その後は使い捨てるという時代なのです。

これじゃあ一発屋が増えるよなあ・・・

まあ我々リスナーにも問題があるかもしれません。
俺もメディアの情報を鵜呑みにしてきましたし、多くのバンドを消費してきました・・・

後味が悪いけど一発屋の話題はこれで終了。
戯言を読んで下さってありがとうございました。

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