Black Flagの再発国内盤と音質の話

以前、Black Flagの日本国内盤が14年ぶりに再発されるそうですというのを書きましたが、私はその再発盤を全部買ってしまいました。

以前の記事にも書いたとおり、2009年に日本国内盤の存在意義を考える(その3:対訳、歌詞の和訳)ということを考慮すると、今回の再発で我々が得られるメリットは歌詞対訳でしょう。


まあ私は全部買ってしまったものの、開封したのはMy WarとライヴDVDだけなんですけど。

だから、歌詞の対訳を知りたい方だけ買い直せば良いんじゃないでしょうか。

過去にBlack FlagのライヴDVDというのを書きましたが、このライヴDVDの国内盤は特にオススメです。
ヘリンズのトークだけでなく、歌詞も日本語に訳したものが字幕で出てきます。

BLACK FLAG LIVE [DVD] amazon

今回の再発盤はリマスターされているのでは?という疑問を持っている方も多いと思います。
wavで取り込んで波形を比べてみたところ、確かに微々たる違いはあります。

今回の再発国内盤(厳密にいうと輸入盤にライナーと対訳と帯を付けただけの直輸入盤)はトータルで40分24.76秒です。
14年前の国内盤(これも厳密にいうと輸入盤にライナーと対訳と帯を付けただけの直輸入盤))は40分25.27秒。

波形も収録時間も微々たる差があるんで、マスター自体は異なるのでしょうが、音質を聞き比べてみても変化はありません。

ですから、リマスターによる音質の変化を期待して購入しない方が良いです。
比べたのはMy Warだけですが、多分他のアルバムも同じでしょう。

違う音質を期待するならレコードを買いましょう。
レコードがメインだった時代のアルバムのCDは、デジタルマスタリング技術が未熟だったこともあり、レコードの方が良い音がすることが多いです。

さすがにMy Warのオリジナル盤は探すのが大変なんで、私は再発盤を新品で買いましたけど、CDとは全く違う音がしました。
CDと比べてレコードの方が、かなりクリアーなサウンドです。
曇りが晴れたというか。
だから音質を期待するなら再発盤でもレコードを聞いた方が良いです。

My Warのレコード amazon

どうしても現代的な音でBlack Flagを聞きたいのなら、Rise AboveというRollins BandのBlack Flagカバー集しかないかなあ。

Rise Above: 24 Black Flag Songs to Benefit the West Memphis ThreeのWikipedia

数曲だけロリンズ自身がヴォーカルを担当しているのがあります。
ですが、Black Flag時代のような緊張感溢れるヴォーカルは期待しない方がいいですw
これがリリースされたのは2002年で、Black Flag解散からだいぶ月日が流れていますし。

まあ元Black Flagのメンバーによる演奏ではないですが現代的な音質ですし、マイク・パットンが歌うSix Packなど、それなりに楽しめるのでオススメです。

Rise Above: Benefit the West Memphis Three amazon

コメント

タイトルとURLをコピーしました