Punkとは? -Primal ScreamとRadioheadは00年代最強パンク-

今日の戯言は”パンクとは“Punk精神とは” “パンク精神とは” “DIY精神” “Do It Yourself” “パンク 意味” “Punkの意味“とかそういうことでございます。
検索ワードに引っかかるように書いてみました。
このブログは結構上位に表示されるので。
前にも書いたけど、作りかけのパンクのサイトも何とかしないと。
今日はそのサイトに載せようと思っていた内容を少し。

俺が高校生だった頃だ。
Green DayのDookieがリリースされ、およそロックとは無縁な世の中に何にも不満がない人間にも流行っていた。
俺もBasket Caseは短い間だけど好きだった。
今は単なるポップ・ソングとしか思えなくて大嫌いだけど。

今思えば、この第一次グリーン・デイ全盛期頃からパンクが単なる音楽ジャンルに成り果てたのではないか。
単純なコード進行によるアップ・テンポな曲をパンクと呼ぶ。
メロディがいいから売れる。

結局のところ、Bad ReligionやNofxたちの真似っ子としか思えないようなバンドが多すぎるのだ。
Green DayとOff Springは嫌いだけど、先駆者としてなら存在意義があるかもしれないが、問題はそれ以降、グッド・シャーロットにブリンク182など。

俺が思うに、パンクとは”既存の価値観に囚われない自由”だと思う。あとは怒りとか憤りなどのリアルな感情表現だ。

DIYとはDo It Yourself、つまり自分自身で行動するということだ。
何がよくて何がダメなのか?何がカッコよくて何がダサいのか?
他人の価値観など気にせずに自分で判断して、それに従って行動しろということ。
以上のように俺はDIYを解釈しているが、この解釈だって自由だ。
自分で決めろ!

残念ながら、最近のパーティー・パンクと呼ばれる音楽を聞いても上述のようなものを感じられない。
みんな同じだねー、個性がないねー、かといってリアルでもないねー。
商業的な臭いしかしない。

2000年代で最もパンクなアルバムは、Primal ScreamのXtrmntr(エクスターミネーター)とRadioheadの”Kid A”だ。
これらの音楽からパンク精神を感じとれないなら、音楽ジャンルとしてのパンクにドップリ漬かり過ぎだ。

両作品とも既存の価値観に囚われていない。
音楽的にも世の中の一般的なルールに対してもだ。

音楽的にいうと、まず”正しいロックの作り方“なんていうものは無いということ。
“リスナーが気に入る”ということは二の次、第一は自分が納得できるかどうかだ。
それ故、前作がヒットしたからといって前作を世襲するとは限らない。

世の中のルールに対して言えば、世の中のあり方がおかしいと思えばハッキリ”NO”とか”世の中クソだ!”とリアルに叫ぶということ。
これは、パンク、いやロックの本質だ。

Primal Screamのエクスターミネーターは、何も知らない人が大ヒット作Screamadelicaと聞き比べてみたら、同じバンドが作ったアルバムだとは思えないだろう。
しかも、音楽的に唯一無二の世界を打ち立てた。
ルール無用“という価値観がなければできないことだ。

以前のプライマル・スクリームは”世の中クソだけどそんなの忘れて楽しくいこうぜ”的なノリだったが、ここへ来て突然攻撃的でイカれた音世界になった。
“嫌なことを忘れる”というノリではなく、それと向き合ったときの憤りや焦燥感を聞き取れる。
つまり、Fuck You!!!を表現することにチャレンジし、成功したのである。

レディオヘッドもまた、大ヒットアルバム”OK Computer”の音楽世界をあっさりと捨て去った。
OK Computerは本当に素晴らしいアルバムで、リアルな感情表現溢れるものだった。
だが、彼らはギター主導という手法を捨て去り、機械主導で曲を作ることに進んだ。
まさに、「お前ら(OK Computerが好きなリスナー)がどう思おうと関係がないぜ、俺はわが道を行くだけだFuck You」というパンク精神がなせる業。
その結果できた音楽は美しくも儚い素晴らしい音楽だ。

どちらのバンドも、自身が作った音世界を自ら壊したのだが、ジョン・ライドンがSex Pistolsで作った音楽をP.I.Lで壊したのとよく比較される。
結局、同じ音楽を創ればある程度”売れる”かもしれないが、彼らは、”金”ではなく自分の世界を選んだのだ。
同じような音楽を創っても仕方がない。

You Got Money, I Got Soul.(お前らは金を選んだが俺は魂を選んだ

残念ながら、現在パンクと呼ばれるバンドは、似たり寄ったりの音楽を作り続けている没個性で退屈なポップ・ミュージックといわざるを得ないのである。

Punk Is Deadかもしれないね。

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