1998年にリリースされた解散前の最後のアルバム。
日本盤は当時も2018年現在もリリースされていない。
ソウルフルな女性コーラスを起用した曲が目立ち、サックスを積極的に使用しているのも印象的。
ソウルやR&Bなどのアフリカン・アメリカン・ミュージックを取り入れるというこのバンドの特徴が最もわかりやすい形で表現されているアルバムだ。
だがそのような要素を取り込み過ぎたため、ロックンロールの持つ「鋭さ」や「攻撃性」が弱くなってしまったともいえる。
グレッグ・デュリのヴォーカルは憑き物が落ちたかのように緊張感が後退し、哀愁感が漂うようになった。
だがリラックスして歌っているように聞こえてしまい、貧弱な印象を受ける。
サウンド的には面白いがロック的にはぬるま湯なので評価が難しいアルバムだ。