Primus 17曲(You Tube)
Primus (プライマス)の概要
サンフランシスコ出身のトリオ・バンド。
このバンドの特徴は、超絶テクニシャン・ベーシストであるレス・クレイプールの存在だろう。
レスのベース奏法を言葉にするのは難しいのだが、とにかく通常では考えられない非常識なプレイの連続。
高度なスラップ(チョッパー)を歌いながら披露していくベーシストはレス以外には存在しないのではないか。
レスはファンクから強い影響を受けているのだが、それとは対照的にギタリストのラリー・ラロンデのルーツはIron MaidenやVan HalenなどのHR/HM。
それゆえPrimusの音楽はファンク・メタルと呼ばれることが多い。
しかし同じくファンク・メタルと呼ばれたJane’s Addictionとは、音楽性が全く異なる。
レスの演奏テクニックばかりが注目されがちだが、レスのベースを中心として生み出される狂気じみた雰囲気こそが、このバンドの最大の特徴だ。
ユーモラスな部分もこのバンドの特徴だが、笑顔で聞ける音楽とはいえず、とっつき難い大衆性とは無縁な音楽だ。
しかしサウンドは唯一無二。
84年にPrimus名義として活動を開始、その後はメンバー交代や他バンドでの活動などで、Primusの活動は停滞してしまうが、89年にインディからデビューを飾った。
91年にはメジャーデビュー作”Sailing The Seas Of Cheese Of Primus”をリリース。
CMJなどのオルタナ界隈で高い評価を得るに至った。
93年にはメジャー2作目”Pork Soda”がアルバムチャートでトップテン入りを果たし、ロラパルーザではトリを務めた。
当初トリを務める予定だったAlice In Chainsが辞退したからとはいえ、大衆性とは無縁なプライマスの躍進は、まさに90sオルタナティヴ・ムーヴメントを象徴していたといっていいだろう。
バンドは、ドラマーの交代こそあったものの、マイペースで活動を続けたが、2000年に2人のメンバーが次々と離れていってしまった。
しかし、2003年に突如新曲を発表、2004年にはフジロックで来日している。
関連リンク
Primus (プライマス)のアルバム紹介
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個人的にはこれがベスト。