前作から18年後の2015年リリース。
大雑把にいってしまえば、前作Album of the Yearの枯れた円熟路線の延長上にある作品だ。
だが音楽性は今作の方が幅広く、アップテンポの曲がインパクトがあるのでアルバム全体が円熟味一辺倒ではなく起伏があり、聞いていて飽きないし、凶暴性も感じられる。
らしさを維持しながらも進化したといえるだろう。
2009年の再結成から直ちに取りかかるのではなく、感触を確かめながらリラックスした状態でじっくり作り込んできただけあって、なかなかのアルバムに仕上がっている。