1995年の5thアルバム。
ジム・マーティン解雇後、Mr.Bungleでマイク・パットンと活動していたトレイ・スプルアンスが加入して製作されたアルバム。
Angle Dustほどの複雑怪奇な部分はなりをひそめ、Get OutやThe Gentle Art Of Making Enemiestといったストレートなスラッシュメタル風の曲や、Cuckoo For CacaやUgly In The Morningなど単純でカオティクな曲が目立つ。
その合間に繰り広げられるジャズやボサノバ、ブラックミュージックを連想させるEvidence、Star A.D.、Just a Manといった曲が聞きどころ。
全体的にシンプルになったと感じる要因の一つには、キーボードのロディ・ボッタムが父親の死が原因でレコーディングに参加しておらず、キーボードやシンセサイザーの音が入っていないことが挙げられる。
ロディのキーボードはFaith No Moreの個性的なサウンドの一端を担う重要なパートだと思うが…。
だがこの路線はAngel Dustほどのインパクトはないものの成功していると思うし、代表作の次にはこのアルバムをおススメしたい。
トレイはこのアルバムリリースに伴う長期のツアーに難色を示し脱退。
新たなギタリストとしてディーン・メンタが加入した。