2010年にリリース。上述したようにコートニーはHole名義を復活させたが、コートニー以外のメンバーは一新されている。
音楽的には従来のアルバムの延長線上にあり真新しい要素はないものの、「死んだと言われるようになったロックを復活させる」と意気込んでいた前作America’s Sweetheartと比べると内向的で、コートニー自身の苦悩を反映したようなサウンドとなった。
「親なき娘」というタイトルからして、娘の親権を法的に失ってしまったという重大な出来事の影響が強いのかもしれない。
リリース当初は数回聞いただけでダメ出ししてしまった記憶があるが、あらためて聞いてみると十分及第点に達しているアルバムだと思う。
アコギをバックに歌うNever Go Hungryの歌詞とメロディに勇気づけられる女性も多いのではないだろうか。
ゴシップ報道が多く、アルバムを制作にあたって毎回のように作曲面で部外者の協力を得ているものの、純粋にミュージシャンとしてのコートニーはもっと評価されてもよいと思う。