音楽ジャンルをごちゃ混ぜにしたアルバムの後には、ブルース、フォーク、カントリーといった自らのルーツを見直す静のアルバムを発表するのがベック。
その手のアルバムの中では2002年のこれをオススメしたい。
Radioheadのプロデューサーで知られるナイジェル・ゴドリッチのプロダクションと、ベックの実父であるデヴィッド・キャンベルのストリングス、効果的なシンセサイザー、そしてベックの深い歌声が見事に融合。
哀愁感がただよう美しくも儚い傑作。
しかし残念ながら当時猛威を奮っていたニューメタルに存在をかき消された感がある。