86年の1stアルバムAtomizer、87年のシングルHeartbeat(Wireのカバー)、87年のEPであるHeadacheを収録したコンピレーション。
ただしAtomizerのStrange Thingsという曲だけは収録されていない。
より衝動的に、より凶暴に進化したかのような印象を受ける。
金属製のギターピックに細工を施した「カタカタ音」も冴えわたる。
幼児虐待事件(後に警官によるでっち上げ事件だと判明したが)を扱ったJordan, Minnesota、DV的なセックスを扱ったFists of Love、アルコール中毒がテーマのStinking Drunk、長い間死と隣り合わせの戦場にいたことで人が変わってしまったこと帰還兵を歌ったBazooka Joeなど、歌詞のテーマは重い。
Kerosene(灯油)はバンドの代表曲のひとつ。
「娯楽のない小さな町では安易なセックスか、もしくは放火するしかやることがない。」といった猟奇的な放火願望を表現している名曲だ。
後半のHeadache収録曲も混沌として殺伐とした曲が展開される。
頭の中がお花畑の平和ボケした者に聞いていただきたい一枚だ。