初期のEPを1枚にまとめた企画盤。具体的には82年のLung、83年のBulldozer、85年のRacer-Xの3枚。ただしレコード盤にはRacer-Xの曲は収録されていない。
日本のメーカーであるローランドのTR-606というドラムマシーンの機械的なビートにニューウェーヴを連想させる空間系のエフェクトをかけた冷徹なギターで、内に秘めた静かなる狂暴性を表現したようなものだ。
特にアルビニ以外のメンバーが集まっていない時期に制作されたLungの収録曲ではそのような印象を受けるが、7曲目のBulldozer収録のCableからは躍動的になり、狂暴性が外に爆発してくる。
Steelworker、Dead Billy、I Can Be Killed、Cables、Texas、Deep Six、Sleep!がおすすめの曲だが、今作よりも他のアルバムを先に聞いていただきたい。