1994年にリリースされたShellacの記念すべき1stアルバム。
アルビニの前バンドであるRapemanでは、ジャムセッション風になったとはいえ、衝動的に突っ走っている感があった。
しかしShellacでは強弱をつけたり、テンポを変えたり、変拍子を取り入れたりと、円熟味を感じさせることとなった。
とはいうものの、1stアルバムということだけあって後のアルバムと比べて衝動的といえるだろうか。
最初に耳に入るのはアルビニ独特の殺伐としたギター音と素晴らしいリフであるが、最大の醍醐味はレベルの高い3人が繰り広げる一体感である。
ベースのボブ・ウェストンとドラムのトッド・トレイナーも相当の力量の持ち主だと理解できるだろう。
本作はそれを味わえる捨て曲なしの名盤だ。