1991年にリリースされた1stアルバム。
時期的にはNirvanaのNevermindよりも数ヶ月前であった。
プロデューサーはブッチ・ヴィグ。
概要に記述したようにこのアルバムがCMJチャートで1位を獲得しバンドがブレイクするきっかけとなった。
ドラマーのジミー・チェンバレンの手数の多いドラムに引っ張られるようにエネルギーを爆発させるI Am One、Siva、Bury Meといった曲もあれば、Rhinoceros、Crush、ベースのダーシー・レッキ―が歌うDaydreamのようにサイケデリックなバラード風の曲もあるし、Window Paineのように複雑な展開を見せる曲もある。
この時点でスマパン・サウンドは確立されていたといってもいいだろう。
だが若かりしバンドの初期ということもあって良くも悪くも粗削り。
ハード一辺倒にならずに多彩な面も聞かせてくれるものの、若さというエネルギーでねじ伏せている印象を強く受けてしまう。
それが初期のアルバムの魅力だとは思うが、後の作品の質を考慮するとこのアルバムは後回しにしてもいいと思う。