インターネット上で無料配布したアルバム。
このような手段を取った大物バンドとしては2007年のRadiohead(価格はリスナーが決定する方式)や2008年のNine Inch Nailsが当てはまるが、おそらくSmashing Pumpkinsが最も早かったのではないか。
Machinaは2枚組でリリースしたかったようだがAdoreが売れなかったことでレーベルから拒否されてしまった。
2枚組が不可能なら1枚ずつリリースしようとしたが1枚目のMachina/The Machines Of Godの売れ行きが悪かったため、この案もレーベルから認められなかった。
しかしバンドはMachina II / The Friends&Enemies of Modern Musicを完成させ、アナログレコードを25枚だけ制作し、それを友人たちに渡してインターネットで無料で配布するように頼み、現在もそれらがインターネット上で出回っている。
よって出回っているのは全てアナログレコードから生成したデジタルファイルということになる。
Machina/The Machines Of Godは幻想的で洗練されたものだったが、Machina II / The Friends&Enemies of Modern Musicは全体的によりハードロック色が強くへヴィで荒々しくてエネルギッシュだ。
曲を単体で見るとIn My BodyやIf There Is a GodのようにAdoreを通過したからこそ生まれたような曲もある。
MachinaとMachina IIが2枚組だったとしてもメロン・コリーほどのインパクトはなかったのではないかというのが正直なところだが、デキは悪くないとは思う。
MachinaとMachina IIの楽曲を合わせて当初の計画どおりり2枚組にして再発する計画が持ち上がったが、レーベルとの法的問題により頓挫してしまった。
2018年には問題が解決されたようだが実際にリリースされるのかは不明だ。
Machina II / The Friends&Enemies of Modern Musicの入手方法
ダウンロード可能なサイトについてはMachina II/The Friends & Enemies of Modern Musicの英語版WikipediaのExternal linksを見てください。