The Wipers (ワイパーズ)
The Wipers (ワイパーズ)の概要
個人的には是非とも聞いて欲しいバンド。
Wipersは、シアトルから少し離れたオレゴン州ポートランドで77年に結成された。
中心人物はグレッグ・セイジでジャック・エンディーノとも交流があるようだ。
NirvanaがReturn Of The RatとD-7をカバーしたことで知られている。
また、他のシアトル勢に大きな影響を与えたとも言われている。
インディらしいショボいサウンド、ポップなメロディ、ダークで陰鬱な世界がこのバンドの特徴だが、今考えてみると彼等が後の音楽シーンの基礎を作ったのだろうか?
The Wipers 14曲(You Tube)
NirvanaがWipersの曲をカバーしたことで注目されることとなったが、彼らが活動していた時期は、地元であるアメリカ北西部の超マニアックなバンドでしかなかった。
昔は凄い連中だったね。
最近再び注目されているようだけど、今更遅いって言いたいぐらいだよ。
まあ一度も聞いたことが無いっていうよりはマシだけど。
なぜなら、当時はワイパーズの理解者なんてほんの一握りに過ぎなかったんだ。
ギグにはそこそこ人が集まっていたけど、規模なんてたかが知れてるよ。
僕だって彼らをナマで見たのは数える程度なんだよね!
(Mono Men / デイヴ・クライダー Is This Real?の日本盤ライナーノーツから引用)
1stから83年リリースの3rdまでの評判が良く英国でもリリースされたようだが、メンバーチェンジやレーベル移籍を経て発表されたアルバムの評価が低く、失速していってしまったらしい。
ただ、ヨーロッパではそこそこ人気があったらしいが。
また、この頃になるとグレッグ・セイジのワンマンバンドと化していたようだ。
88年にリリースされたLPを最後に解散したが、グランジオルタナ期の93年から99年にかけて再結成して活動した。
関連リンク
The Wipers (ワイパーズ)のアルバム紹介
1.ボックスセット
Wipers Box Set
1st、2nd、3rdを一つにまとめたお得なボックスセット。
グレッグ・セイジのレーベルであるZenoから再発された。
1stアルバム”Is This Real?”は歴史に埋もれた名盤。
Nirvanaがカバーした2曲もこれに収録されている。
ゴツゴツした岩のようなギターに弱々しいドラムというインディらしいサウンドに親しみやすいメロディがのっている。
Mystery、Is This Real?、Let’s Go Awayなど次々と名曲が出てくる素晴らしいアルバムだ。
2ndの”Youth of America”は陰鬱でダークな曲が目立つ。
ヘヴィなサウンドになり曲の展開も多彩になった。
No FairやWhen It’s Overなど壮大な曲が印象的でYouth Of Americaにいたっては10分にも及ぶ。
1stのダークな部分を進化させた傑作。
3rdの”Over The Edge”は2nd同様にダークな曲が多いが、前作よりも重苦しい。
しかし、わかりやすいメロディが少なくなったためか、残念ながらインパクトに欠ける印象を受けるかもしれない。
Best of the Wipers and Greg Sage – iTunes Store