Kyuss (カイアス)
Kyuss (カイアス)の概要
Queens Of The Stone Ageのジョシュ・オムとニック・オリヴェリが在籍していたバンドで、ストーナーと呼ばれる音楽の中でも最高峰に位置する伝説のバンド。
カイアスのホームタウンはカリフォルニアのパームデザートという砂漠地帯。
砂漠ということもあり、シアトルに勝るとも劣らぬ閉鎖的な地域だったようだが、シアトル同様、その地域ならではのバンドを生むこととなった。
パームデザート出身バンドを”デザート・ロック”と呼ぶこともある。
Kyuss 15曲(You Tube)
カイアスがスタートしたのは80年代後半で、当初はKatzenjammerというバンド名だった。89年にSons Of Kyussというバンド名に変更、90年に自主制作でアルバムをリリースしている。
初期はスピーディーなメタルという感じだったらしいが、92年の”Blues For The Red Sun”から個性が爆発。
カイアス時代のジョシュ・オムはQOTSAと違いギターに専念しており、ヴォーカルはジョン・ガルシアが勤めていた。
ジョシュは、よりヘヴィなサウンドを出すためベースアンプでエレキギターをプレイしていたという話もある。
アルバムでギターの音が籠もっていると感じるのはそのためだろうか?
ミドル・スローテンポでヘヴィなリフがうねるのは90年代ヘヴィネスそのものだが、カイアスの場合はストーナーと呼ばれるだけあって、Soundgarden達のヘヴィネスとは明らかに趣が異なる。
同じくストーナーと言われるMelvinsほど難解ではないので気軽に聞いてみて欲しい。
このグルーヴにハマる人はトリップできる。
その後ニック・オリヴェリはバンドを去ったが、94年、95年とメジャーレーベルから傑作を立て続けにリリースするも、実力通りの評価を得ることはできず、残念ながら大ブレイクすることはなかった。
結局96年にジョンとジョシュの音楽性の違いから解散。
解散後、ジョン・ガルシアはUnidaで、ジョシュはQOTSAで活動している。
カイアスの再結成はよく噂されるようだが、本人達は、話し合ったことはあるが当分の間はありえないとしている。
関連リンク
Kyuss (カイアス)のアルバム紹介
Kyussのアルバムについては、山崎智之さんのサイトの方が参考になるでしょう。
www.yamazaki666.com/kyuss.html
1.スタジオアルバム
Blues for the Red Sun
92年の2ndアルバム。
このバンドならではのヘヴィネスを堪能できるし、難解な音楽というわけでもなく分かりやすいので是非オススメしたい。
名曲が次から次へと出てくるアルバムで個人的にもこれがベスト。
“50 Million Year Trip”のようにジョシュのギターリフを聴いているだけでも充分にトリップできるが、ガルシアの歌も素晴らしい。
Welcome to Sky Valley
94年作。
Blues For The Red Sunと比べると、分かりやすさや取っ付き易さは劣るものの、奥の深さではこちらに軍配が上がると言われることもある。
“Gardenia”のようにうねるようなグルーヴが素晴らしい。
ラストの”Whitewater”のトリップ感は鳥肌モノ!
日本盤は無い。
…And the Circus Leaves Town
95年の4th。
このバンドの最終作に当たる。
上述した2作は籠もるようなサウンドだったが、今作では比較的クリアー。
ジョシュのギターは単音リフが印象的だが、独特のヘヴィネスは健在。
上の2作が気に入ったなら聞いてみると良いだろう。
日本盤は無い。