Rage Against The Machine (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)

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Rage Against The Machine (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のアルバム紹介

Rage Against The Machine (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)の概要

91年にLAで結成。
中心人物はメキシカンの血を引くザック・デ・ラ・ロチャと、黒人と白人のハーフでハーバード大学を卒業し、議員秘書の経験を持つトム・モレロだ。

92年にメジャーデビューを飾り、93年に参加したロラパルーザで頭角を表し、1stアルバムを300万枚以上売り上げ、トップバンドとなった。
詳しくはLollapalooza 93とRage Against The Machineを見て欲しい。

パンク、ファンク、ヒップホップ、メタルを融合させたサウンドと政治的な主張がこのバンドの特徴。
また、トム・モレロの”正しいギターの演奏法”を無視したプレイも圧巻。

Rage Against The Machine 19曲

政治家は大企業の言いなりだと主張しながらもメジャーレーベルに所属したのは、自身の主張を多数の人間に届けるためだった。

例えば、「共産党宣言」が本屋で売られることにカール・マルクスは反対しただろうか?
本屋においてあるからこそ、みんなに本を手に入れてもらって、その思想を知ってもらい、そういう行動を実践してもらうことができるわけだろう?
俺たちも俺たちなりの考え方をなるべくたくさんの人に広めるためには、やっぱりそういうことが必要なんだ。
エリート主義的に、既にある程度そういうことについて分かってる一部の連中だけを相手にしていてもしょうがないんだよ。
(Rage Against The Machine / トム・モレロ ロッキングオン1996年5月号から引用)

不当な賃金で働かされている労働者のために立ち上がったり、フリー・ムミア、チベタンフリーダムへの参加、マイケル・ムーアとの大統領選批判PVを製作したりと、歌詞だけでなく実際に起こしたアクションが目立つ。
そこにはClashから受け継いだDIY精神を感じずにはいられない。

しかし、RATMの商業的成功によりレコード会社はラップ・メタルに目をつけるようになり、本人達の意図に反してラップ・メタルが溢れ変えるきっかけとなってしまった。
詳しくは新たな波とラップ・メタルを読んで欲しい。

政治的な活動もあり、バンドメンバーは固い結束で結ばれていたかに思えたが、2000年に突然ザックが脱退。
ザックと他の3人との間に溝ができてしまったようだ。

解散後、3人は元Soundgardenのクリス・コーネルとAudioslaveを結成。
ザックはレイジ時代から構想していたソロアルバムを長期にわたって製作していたようだ。

2007年、ブッシュ政権にとどめを刺すため再結成を果たした。
その後は新作のリリースこそないものの、政権に対する抗議のためにライヴを行うことが多々ある。

関連リンク


Rage Against The Machine (レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のアルバム紹介

1.スタジオアルバム

Rage Against The Machine

93年のデビューアルバム。
ジャケットはベトナム戦争に抗議して焼身自殺を図ったお坊さん。

デビュー作でこのバンドの音楽性はすでに完成されているので、時系列順に聞いていくのがベター。

ラップとメタルの融合、怒り爆発、トムの変態ギターといったバンドの特徴はこの時点で健在。
デビューアルバムにして最高傑作と言っていいほど名曲が詰まったアルバム。
Bombtrack、Killing In The Name、Bullet In A Head、Freedomはバンドの代表曲。

このアルバムに怒りを感じられないなら、レイジに深入りしない方がいいだろう。

Rage Against The Machineの日本盤


Evil Empire

96年の2ndアルバム。

前作の怒りのテンションはそのままで、メンバーの成長が感じられることができる。
特にトムのDJスクラッチギターが圧巻。

People Of The Sun、Bulls On Parade、Vietnow辺りから聞いてみるといいだろう。

Evil Empireの日本盤


The Battle of Los Angeles

99年の3rdアルバム。
こちらも怒りのテンションはとても高い。

Testify、Guerrilla Radio、Calm Like A Bomb、Sleep Now In Fire、Born Of A Brokenといった曲が素晴らしい。

しかし、音楽路線は変化がないので新鮮味が薄れてしまったのは否めない。

The Battle of Los Angelesの日本盤


Renegades

ザック脱退の発表後にリリースされた最終作。

ボーナストラック用に録音されていたカヴァー曲を集めたもの。
Cypress Hill、Devo、Rolling Stones、MC5、Minor Threat、ボブ・ディラン、ボブ・マーリィといった様々な曲がカヴァーされているが、主張的というのが収録曲の共通点。

カヴァー曲といえども、バンドならではのテンションは健在でオリジナルアルバムに勝るとも劣らない出来だ。

Renegadesの日本盤


2.ライヴアルバム

Live at the Grand Olympic Auditorium

タイトルどおりのライヴアルバム。

ライヴでは定評があったバンドだったので是非とも聞いて欲しい。
代表的な曲が収録されているのもオススメする理由。

RATMのライヴは、笑顔など微塵も見せない怒りの爆発だったと音だけでも分かるだろう。

Live at the Grand Olympic Auditoriumの日本盤


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