新たな波とラップ・メタル

96年に、Rage Against The Machine、Tool、Malylin Manson、Kornのアルバムがチャートの上位に食い込んだことは、ヘヴィ・ロック、ニュー・メタル、ラップ・メタルという新たなムーヴメントのきっかけになったといわれる。

ただ、誤解して欲しくないのはRage Against The MachineとToolはオルタナ界隈からのし上がってきたバンドで、方向性もオルタナそのものだった。

この頃のMalylin Mansonは、反キリスト的な思想とトレント・レズナーをプロデューサーに迎えたこともあってオルタナティヴを連想させるものだった。

Kornも斬新な音楽性とジョナサン・デイヴィスの心の闇をぶちまけたステージが支持された。

ただ、Rage Against The Machineが大成功すると、ラップとメタルを融合させた音楽性が注目されるようになった。

その音楽性を真似したフォロワー・バンドが多数出現し、レコード会社もラップ・メタルは金になると気がついたのだ。

後にラップメタルバンドが溢れかえる状況につながっていった。

大企業や資本主義が反逆の文化を飲み込んで、そこから本質的な栄養分を取り除いて、人口甘味料をどっさり加えて売り込もうとするからだよ。

コーラを売るみたいにさ。

キッド・ロック、リンプ・ビズキット、コーンが商品となっていったプロセスを見ていると、大企業が如何に必死にリサーチをして、ある特定のイメージを持っているバンドを、つまりレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンっぽい音のバンドで、でも僕たちみたいな物騒な政治性は無いバンドを開拓したか、一目瞭然だよ。

Rage Against The Machine / ザック・デ・ラ・ロッチャ 2000年
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