グランジ・ファッションと日本

日本でもグランジ・ファッションが流行した。
黒夢というヴィジュアル系っぽいバンドで活動していた清春が、「カート・コバーンのファッションに影響を受けた。」とかいって、ネルシャツ姿でファッション誌に登場していたことを覚えている。

あるジャーナリストが「所謂グランジ・ファッション姿の若者が街に大勢いたが、好きな音楽を聞いてみると(当時ミリオンセラーだった)B’ZやZARDという答えが返ってきて拍子抜けした。」と回想している。
管理人が当時を思い返してみても、グランジはファッション主導で捉えられた部分が大きいと言わざるを得ない。
まあ、これは海外でも同様だったようだが。

現在の日本ではNirvana以外のシアトル・SUB POP系バンドの評価が低く、そのためカート・コバーンのファッションばかりが模倣され、ワークブーツやコーデュロイジャケットはグランジ・ファッションとして殆ど扱われないのも特徴だ。

近年、街を歩けばダメージ・ジーンズを身に着けた人を必ず目にするし、グランジ・ファッションを取り入れる国内ブランドが多い気がする。
代表的なのがNUMBER (N)INEというブランドだ。

結構な額で売買されているグランジ・デニムやネルシャツ、カーディガン、Mudhoneyの名曲からとったと思われるTouch Me I’m Sickというコンセプトなどグランジを強く意識しているものが目立つ。

Street Jackというファッション誌によれば2005年はグランジ・ファッションが旬だと特集が組まれていた。
日本でも、音楽を無視したグランジ・ファッションの一人歩きは身近なところで感じられるのである。


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