PCとオーディオシステムを接続するUSB DACとして長らくOnkyoのSE-U55SXを使用してきました。
PCで再生した音楽を聞いたり、レコードの音をPCで録音するのに大活躍でしたが、古くなってきたんで買い替えを考えるようになりました。
絶対条件はレコードの音を録音可能ということです。
いろいろな機種が販売されているものの、再生専用ばかりで録音にも対応しているものは少ないです。
最終的にKORGのDS-DAC-10RとRolandのUA-S10のに絞り込み、レコードの音を録音することを意識して制作されたDS-DAC-10Rを選択しました。
使用して5か月ぐらい経過したので感想でも書こうと思います。
私のWindows10のPCではUSB3.0のポートに差すと録音した音が飛んでいたりと動作が安定しませんでした。
USB2.0のポートにさらにハブを経由して接続すると動作は安定しました。
機能の詳細はKORGオフィシャルサイトのDS-DAC-10Rのページを見ていただきたいんですが、最大の特徴はDSDの5.6MHzで録音できるということでしょうか。
レコードを録音したDSDとそれをWAVに変換したものを聞き比べてみましたが、正直言って違いは分かりませんでした・・・。
まあDSDはいい音する気がします・・・。
以前使用していたSE-U55SXで録音したWAVとDS-DAC-10Rで録音したDSDをWAVに変換したものを聞き比べても明確な違いは分かりませんでした・・・。
「最高の音質を実現するため厳選されたパーツを使用。」ということですが、なんだかなあ・・・
再生用のDACとしてはSE-U55SXよりも良い音がする気がします。
クラシックやジャズについては分かりませんが、ロックを聞く限りWAVもDSD変わらないんじゃないかと思ったり。
私の使用しているオーディオ機器よりもハイエンドなものなら違いが分かるかもしれませんけど。
音質にもっとも影響するのはやはりマスタリングですかね。
まあDS-DAC-10Rは動作も安定しているしちゃんと録音もできるのですが、欠点としては付属ソフトのAudioGate 4です。
DSDの編集にはこのソフトを使用するしかないんですが、使いづらいです。
今までWAVの編集で使用してきたAudacityと比べると編集機能が貧弱ですし、何より波形を拡大表示できないので曲を区切る作業に時間がかかりすぎます。
これはAlice In Chainsの3rdアルバムですが、Audiogateは波形を拡大できないので曲ごとに区切る作業は時間でやるしかありません。
すごく小さい音で始まる曲とか、フェードインやフェードアウトの場合は苦労します。
これに対してAudacityですが、濃いグレーの部分の波形を拡大してみます。
もうすでに曲は区切っているんですが。
拡大すれば曲の切れ目がすぐわかるので簡単です。
その他、編集機能もAudacityの方が豊富なんですが、私は極力音をいじりたくないので正規化ぐらいしかしません。
後はあまりにもプチノイズが酷いときは修復で消します。
残念ながらAudiogateではできません。
まあ曲の区切りに関しては、どうせアルバム1枚通して聞くんだから曲を区切らずに再生してもいいとは思います。
でも結局、DSDではあまりききません。
WAVとの音質の違いも明確には分かりませんし。
録音したDSDをWAVに変換してAudacityで編集してFlac化したものを聞くのがメインです。
後はDSDフォノ・イコライザーという機能ですが、これは使用していません。
1954年以前のレコードを再生する機会は皆無ですし、今のアンプ内蔵のフォノで満足していますし、録音するときにいちいち配線を変えるのが面倒ですし。
なんだか悪口ばっかり言ってるみたいになってしまいましたが、動作が安定していてしっかり録音できるんで全体的には満足しています。
レコードの音をPCに取り込みたいと思っている方にはおススメです。
でもまだレコードプレーヤーを持っていない初心者で、手軽に高音質でPCに取り込みたい方には、DS-DAC-10Rを中心に機器を揃えるよりもSonyのPS-HX500の方が良いと思います。
DS-DAC-10RというよりAudiogateの課題はDSDの編集に関する機能ですかねえ。
DSDの編集ソフトは他にもあるようなのでそのうち試してみます。
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