洋楽至上主義者については以前書いた記憶があります。
私はロックが好きなだけであって洋楽オンリーというわけではないですが、海外のロックを聴くことの方が多かったです。
でも最近は日本のバンドの音楽を聴く回数が増えてきました。
理由は、もうロックはネタ切れ気味っていうのもあります。
ちょっと前にTame Impalaが気に入っているようなことを書きましたが、BeatlesやBlack Sabbathなどの元ネタのことを考えると笑ってしまうこともあります。
新鮮さとか革新性を求めないならば、歌詞のわかる日本の音楽を聴いていた方が良いんじゃないかと。
こういう風に書くと日本のバンドを馬鹿にしているような印象を与えてしまう気もしないではないですがそんなことはないですよ。
日本人は「創るよりも真似する方が儲かることだけ知ってる」と歌った人もいましたが、勿論面白いことやっている人もいます。
今日ご紹介するのは三上寛の「ひらく夢などあるじゃなし / 三上寛怨歌集」というアルバムです。
リリースは1972年なんで、もう40年以上も前の作品です。
40年以上も前の日本にも破壊的で常識ハズレなミュージシャンがいたんだなあと嬉しくなりました。
パンクと言われることもあるようですけど1972年ですからパンク前に登場しているんですよねえ。
三上寛の音楽は怨念フォークとか言われることもあるようですが、歌謡曲っぽいのやフォークミュージックに独特の歌詞が乗っている感じです。
歌謡曲とフォークで「世の中クソだ」と吠えているようなのです。
歌詞は単なるギャグと言ってしまえばそれまでなんですが、反逆的なのもあり、意味不明だけど奥が深そうなのもあり、ドス黒い物語風のもあり、下ネタやユーモアもありって感じです。
とりあえず興味がある方は聞いてみてください。
三上寛 / 夢は夜ひらく
三上寛のオリジナル曲ではないですが、最も人気がある曲でしょうか。
「ヌード写真に飛び散ったカルピス」で笑ってしまうと思います。
私は「母さんを刺してから行け!」も面白くて笑ってしまいます。
三上寛 / ひびけ電気釜
歌詞は意味不明なんですが、なぜか面白いです。
「地球は言葉のテンプラよ」
「楽しい僕らの買い物かごにひと山幾らの堕胎児が」
「死ぬな!ミミズ!」
三上寛 あなたもスターになれる
この曲もギャグなのか真面目な曲なのか良くわからないです。
そこが最高なんですけどね。
三上寛 / 昭和の大飢饉予告編
怨念がこめられたフォークソングです。
三上寛 / 誰を怨めばいいのでございましょうか
笛の音色はさわやかなんですが・・・
今日はこの辺で。
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