コンニチハ、Pitchforkのエイミー・フィリップです。
ひとつの音楽に支配されることは、私たちが生きているあいだはきっとないと思う。(interview with a editor of Pitchfork - ele-king Powerd by DOMMUNEより)
今更ながら各メディアが出した2011年のベストアルバムに関して。
まあこの手のランクはあまり熱心にチェックしていませんし、自分の価値観とズレがあるっていうのが毎年のパターンなんで、毎年のようにランクに文句を言ってもしょうがないんですが。。
クロスビートの2012年2月号の表紙の「2011年、真の傑作はあったのか?」というのに思わず吹き出しそうになってしまいました。
面白かったのはロッキングオン2012年2月号の「10年代のロックはどこに向かうのか」っていう対談ですかねえ。
それによると、あまりにも各メディアのランキングが違いすぎるとのこと。
「ひとつの音楽に支配されることがなくなった」という状況が顕著になってきたのかなあと興味深く読みました。
「ひとつの音楽に支配される」ってことは、巨大なセールスをあげるバンドが出現し、大きなムーブメントを生み出し、みんなが同じバンドを聞くようになるってことです。
ですが、もう何年も前からそういう状況ではなくなっています。
これも私の言葉ではないですが、「500万枚売れるバンドはいなくなるが、100万枚売れるバンドが5組出現する」っていう状況です。
まあ現在は「100万枚売れるバンドがいなくなり、1万枚売れるバンドが50組出現する」っていうぐらいが的を射ているかもしれません
音楽の売上も落ちていますし。
ロキノンの対談では更に、ピッチフォークの影響力が薄れてきたのではないかということにも言及されています。
DFAのジェームス・マーフィーがピッチフォークが選ぶであろう2011年のベストアルバムを事前に予想したんですって。
The Top 20 List @pitchforkmedia
最早こういうパロディになりつつあると。
確かに、Pitchforkウケしそうなバンドって何となく想像できますよね。
数年前だとローファイなインディポップとかがチヤホヤされていたイメージがあります。
まあ最近は殆どピッチフォークを見てはいませんが、傾向がマンネリ化しつつあるんでしょうか?
他にも数年前からピッチフォークのレビューをレビューするサイトとかもありますしね。
ピッチフォークで高得点を得る方法とかギャグっぽく書いている人もいたような気がしたなあ。
そういう風にパロディにされるようになったってことでしょうか。
他のメディア以上に絶大な影響力を持っていたピッチフォークですが、「ひとつのメディアに支配されることがなくなる」時代になりつつあるんですかねえ。
まあこの対談記事を読みながらそんなことを考えたりしました。
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