先日話題に出したトレント・レズナー夫妻が始めたHow To Destroy Angelsですが、これもEPのMP3を無料配布するようです。
How To Destroy Angelsのオフィシャルサイト
今回はどうかなあと思っていたのですが、やっぱり無料で配るんですねえ。
配布開始は6月1日からだそうです。
現在はプレオーダーとしてThe Believersという曲だけダウンロードできます。
今回はMP3だけ無料で、CDよりも高音質の44.1khz/24bitのwavは2ドルだそうです。
The Slipの96khz/24bitとは少し違います。
FlacやApple LosslessはCD音質の44.1khz/16bitなんですかねえ?
96khz/24bitって、高音質モノの目安としてこのブログでもたびたび登場していますが、この数字って何?と聞かれると説明するのが難しいです。
まずは44.1khzと96khzですが、これはサンプリング周波数と呼ばれるものです。
面倒だからこれは数字が高いほど高音が出ると思っていいでしょう。
ちょっとややこしいのは、実際にはこの数字の半分ぐらいの高音が出力されるってことです。
44.1khzの場合は22.05khzぐらいまで、96khzの場合は48khzぐらいまでの高音が実際にオーディオ機器から出ます。
単位が同じですからややこしいですね・・・
CDの限界は44.1khzですから、96khzの方が圧倒的有利なんですが、色々と議論もあります。
まず人間が聞くことができる音の限界は20khzぐらいまでだと言われています。
音楽CDの44.1khzは人間の可聴域の限界を少し超えた22.05khzぐらいまで出力できるので、これ以上の高音が出たって人間には聞こえないのだから無意味だという意見があります。
その反論として、人間に聞こえなくても音が反射して可聴域の音にも影響を与えるから無意味ではないとか、ノイズが減ったように感じるとかあるようです。
次は16bitと24bitですが、理屈を一から説明するのは面倒ですし私も良くわかっていないので簡単にいきます。
最終的には、最も小さな音と最も大きな音の差の幅が違ってくるようです。
16bitは96dB、24bitは144dBですが実際は120dBぐらいが限界だといわれています。
特に小さな音と大きな音の差が大きいクラシック系の音楽には大きな影響を与えるといわれています。
まあ確かにクラシックの中には最初は本当に小さな音から始まって、その音にヴォリュームを合わせていると途中から爆音になるというのがありますし。
96khzよりも24bit化の方が音質的に効果があると言う人もいました。
しかしこちらも16bitで十分だという意見もあるようです。
ようやく話をHow To Destroy Angelsに戻しますが、冒頭にも書いたとおり、The Slipの96khz/24bitと違って今回は44.1khz/24bitです。
トレント・レズナーは96khzにしたって無意味だと感じたんでしょうか?
まあ確かに超高音は人間以外の生き物にしか聞こえないからなあw
24bit化にしたって、The SlipのときはABXテストで聞き分けられたけど、思ったよりも差が無くて苦戦、エライ時間をかけた記憶があります。
長くなったので今日は終わり。
まあ2ドルなんで買ってみます。
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