ライダースジャケットが流行した理由をアンチ流行的に調べる

コンニチハ、hype(グランジのドキュメンタリー映画)に登場する鼻栓をした少年です。
「街中にはお決まりのグランジ・ファッションをした奴ばかり・・・
唾を吐きたくなるよ。
俺は最初から好きだったんだ!」

アクセス数が減ってきたので再び言いたい放題に自慰行為をしようと思う今日この頃です。
今日は残念なことにトレンドとなってしまったライダースジャケットについてです。


今年の秋頃から急にライダースジャケットを着た人が街に溢れかえるようになりました。
これにはビックリしました。
これじゃあ俺が着る気が起きないじゃん!って感じです。

5年ぐらい前から俺は冬にはライダースを着るようになりました。
ダブルとシングル両方です。

まあ、あからさまなパンクファンみたいで下らない気もしましたけどねw
理由は俺には格好良いと思えたし、なおかつ着ている人が圧倒的に少なかったからです。
特にダブルのライダースなんかはね。

だからライダースを着るのは結構勇気が必要でしたね。

ライダース着て電車に乗ると視線が痛かったり、ライダース着て車で知人に会いに行くと「お前は間違っている!」と突っ込まれたりねw

でもまあ、トレンドのファッションに振り回されている人とは一線を画すという意味で気に入っていました。
俺は好きだから着ているんだ!文句あるか!ってねw

でもこの状況じゃあ着る気が起きないなあ。
制服とか記号みたいですよね。

今日の昼間は暇だったので、ライダースジャケットが流行した理由を探していました。
そうしたら下記の2007年の記事に行き着きました。

今冬は革ライダースジャケットでキメる(日経 WagaMaga)
リンクはフリーじゃないのでURL紹介。
ttp://waga.nikkei.co.jp/comfort/fashion.aspx?i=MMWAg6005003102007

2007-2008年秋冬コレクションで世界の有名デザイナーが相次いでライダースジャケットを発表。
「エルメス」「グッチ」「ジュンヤ・ワタナベ」などのブランドでライダースジャケットがランウェイを彩った。
ジャンポール・ゴルチエ氏がデザイナーを務める「エルメス」ではハーレー・ダビッドソンまで舞台に登場した。

これがスタートなんでしょう。
ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンなんてライダースだけのファッションショーだったようです。

評論家は「ダンディ・レディ」とか世の中と結びつけて語るけど、流行なんて企業が大衆に押し付けるようなものですよ・・・

セレブしか手が出せないような高級ブランドから始まって、海外ではどうか知りませんが日本では2年ほど経ってようやく知名度的に下位のブランドまでライダースを製作し始め、「今年の冬はライダースが大本命」とかトレンドを煽るメディアに取り上げられて、着る人が急増したっていう解釈でいいのかな。

「ライダースジャケットは来年の冬にも流行りますか?
来年も着れますか?」

こういう質問を目にすると、俺の嫌いなトレンドに振り回されている人が目に浮かびます。
流行という名の旗の下に集まって、自分で考えることを放棄した人たちです。
トレンド=Coolと思っていて、流行に乗ることで帰属意識っていうのかなあ、仲間ハズレを回避するっていうか。

遂には、Schottとか流行とは無縁に製作し続けてきた老舗が「武骨すぎ」とか「安物」とか馬鹿にされる始末。

大衆ウケするのは取っ付きやすくソフトにしたヤツ。

労働者階級のSex Pistolsたちが着ていたライダースは、貧乏人を馬鹿にする拝金主義者が着るものとなってしまったようです。

本当に流行はクソですねえ。
特に企業が仕向けてくるのはね。

流行色なんて、国際流行色委員会とか流行色情報センターが決めているって知っていました?

「みなさん、2009年の流行色はこの色です。これにしたがって商品を作りましょう!」って感じでしょうか。
馬鹿らしいですね。

コンニチハ、Sonic Youthのサーストン・ムーアです。
(NirvanaのNevermindが売れたのは)ロックンロールの歴史の中で、業界のコントロールとメカニズムに反して、全く独自の経緯を辿った、数少ない現象の一つだった。
・・・
でも、ニルヴァーナ以降のシーンの実態は、パンク・ロックをメインストリームにウケるように取っ付き易くしただけだっただろう?

この言葉が胸にしみます。
企業の支配下以外からトレンドが生まれても、結局は企業が食い尽くしてしまうんですよね・・・

俺の聖域だったライダースジャケットが侵されてしまいました。
昔からライダースを着ていた人のなかには、俺と同じように思っている人も少なからず存在すると思います。
冒頭の鼻栓少年のように唾を吐きたい気分です。

今度から冬に何を着ようか新たに考えないとなあ。
N3Bもダメだし・・・

こうなったら最近はリバイバルが終わったグランジファッションにでも走ろうかw
なりきりカート・コバーン、なりきりエディ・ヴェーダーですよw
グランジファッションでカートに近づけた!みたいなねw

冗談はさておき、次回はマイケルムーアと資本主義についてでも。

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