Melvins (メルヴィンズ)
Melvins (メルヴィンズ)の概要
カート・コバーンと同じくシアトルから少し離れたアバディーン出身のバンド。
トリオ編成でバズ・オズボーン(Vo,G)とデイルクローヴァー(Dr)の二人は不動だがベースは頻繁に入れ替わっていた。
結成は85年ぐらいで、シアトル・バンドに大きな影響を与えた。
詳しくはMelvinsの影響力を読んで欲しい。
Melvins 50曲(You Tube)
グランジの父とかグランジのゴッド・ファザーと呼ばれることもあるが、実際はドゥーム・ストーナーの枠で語られることが多い。
影響を受けたバンドには、Black FlagなどのパンクやBlack Sabbath、ST.Vitus、Pink Floyd、そして意外なことにKissの名前も挙げている。
宗教音楽や民俗音楽からの影響もあるようだ。
サウンドはとにかくヘヴィで重苦しい。
ドゥーム・ストーナーに詳しい人はどのように評価するかはわからないが、恐らく大多数の人がこんな音楽聞いたことがないであろう音楽だ。
唯一無二の重さと過激さにハマる人はハマる。
ただし、コマーシャルな雰囲気や大衆性は皆無で、理解するのに時間がかかる奥が深い音楽で、単調なリフというか効果音みたいなのが延々と続く曲などもあるので、ポップさやキャッチーなメロディを好む人は迂闊に手を出さない方がいい。
グランジの流行でメジャーから3枚のアルバムをリリースしているが、基本的にはインディ路線。
活動開始から30年以上経た今もバンドは存続中で、20枚以上のアルバムをリリースしている。
関連リンク
Melvins (メルヴィンズ)のアルバム紹介
Melvinsのアルバムについては、山崎智之さんのサイトの方が参考になるでしょう。
www.yamazaki666.com/melvins.html
1.スタジオアルバム
Ozma
89年の2ndアルバムだが、91年のCD化の際にデビュー・アルバムGluey Porch Treatmentsの全曲も収録されることになった。
1枚で2枚分楽しめるお得盤。
音が貧弱なのは否めないが、なかなかの傑作であり80年代の彼等を知るには最適。
日本盤は無い。
Bullhead
91年作で、アルバムとしては3rdにあたる。
聞きやすいとは言えないが、若かりしMelvinsの代表的な一枚、どころか長いキャリアの中でも最高峰のアルバムとされるので、これから聞いても良い。
Melvinsのヘヴィネスに波長が合えばハマって抜け出せなくなるのは間違いない。
日本盤は無し。
Melvins(Lysol)
92年作で、収録されているのは31分にも及ぶ1曲のみ。
とはいうものの、同じようなテンポが延々と続くわけではない。
途中、FlipperとAlice Cooperのカヴァーも含まれていて聞きやすいので、これから聞いてもMelvinsにハマる可能性はある。
このアルバムもMelvinsの最高傑作に挙げられることが多いようだ。
日本盤は無し。
Houdini
93年のメジャーデビュー作。
カート・コバーンが参加しているということで最も有名なアルバム。
Kissのカバーが収録されていたり、彼らのアルバムの中では最もキャッチーなのでまずはこれから聞いてみることをオススメする。
The Maggot
99年作で、既にメジャーから去り、マイク・パットンの設立した”Ipecac”というレーベルからリリースされた。
このアルバムは難解な曲が少なく比較的聞きやすいので入門に適している。
音はHoudiniよりぶ厚くて超ヘヴィ。
決して大暴れするような曲調ではないが、波長が合う人はノックアウト確実。
日本盤は無し。