Ghostsリリースから2ヵ月後の2008年5月に無料で配布されたアルバム。
フォーマットはMP3だけでなくCDと同等の音質のFlacなどやCD以上の音質を誇るハイレゾの96khz/24bitのWavがある。
かつてはオフィシャルサイトが存在し、The Slipから無料でダウンロードできたが(MP3以外はファイル共有ツールで配布)、現在では存在しない。
だがThe Slip : Nine Inch Nails : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archiveから合法的に無料でダウンロード可能だ。
アルバム前半はNINらしい緊張感あふれるポップソング。
ツアータイトルにもなったLights In The Skyというピアノの曲の後はインストになる。
With Teeth以降のNINは様式美(新しいサウンドではなく過去と同じことを繰り返すこと)との批判も目立ち始めた。
個人的にはNINのアルバムの中で最も「バンド」を感じさせる人間臭い部分が魅力的に思えるのだが・・・。
政治的なYear Zeroとは一変して再び自己の闇を見つめているような歌詞となった。
またこのアルバムのツアーの映像もファイル共有ツールで配布された。
未編集の映像で容量は400GBにも及び、リスナーに映像を編集してネットで公開することを促し、実際に有志が編集した多数の映像が公開されている。
アルバム自体は現物CDとしてもリリースされた。
リハーサル映像が収録された2枚組で全世界限定25万枚で、全てにシリアルナンバーが入っている。
このアルバムのリリースから1年後の2009年、トレントはNINとしてのツアー活動を休止すると宣言した。