メジャーレーベルから離れた後、2008年3月2日にネット上でリリースされた36曲入りのアルバム。
36曲のうち9曲のMP3は無料でダウンロードできた。
フォーマットはMP3が5ドル、CD2枚組が10ドル、デラックスエディションが75ドル、ウルトラデラックスエディションが300ドル。
デラックスエディションをリリースするあたりが、デジタルデータだけでなく音楽を物として扱う人々のことも考えていたと思う。
MP3は最高音質で更にジャケットやクレジット、1曲ごとにアートワークが付いている。
そういう面で劣っていたRadioheadがIn Rainbowsをリリースした手法をより進化させたといえる。
ウルトラデラックスエディションは高額にもかかわらず、即刻売り切れたので現在では購入することはできない。
当初はオフィシャルサイト上だけの販売だったが、後に小売店にも流通させた。
日本盤にはトレント・レズナーがGhosts I-IVについて語ったボーナスCDが付いてくる。
音楽性は全曲インストゥルメンタルで歌は一切入っていない。
ピアノや聞きなれない楽器を使用した静かな曲から、轟音でヘヴィな曲まで色々入っている。
The Fragile時のアイデアが多く使われたようで、実際にThe Fragileを連想してしまう瞬間が多々ある。
With Teeth以降のポップな面が好きになれない方もこのアルバムの奥深さには納得できるのではないか。
逆に大衆性は皆無なのでポップソングを期待する人は肩透かしを食うことになる。
現在は9曲無料でダウンロードできたオフィシャルサイトは閉鎖されているがGhosts I – IV : Nine Inch Nails : Free Download, Borrow, and Streaming : Internet Archiveから合法的に入手できる。