99年にリリースされた2枚組アルバム。
これも永遠に語り継がれるであろう大傑作。
前作よりも不気味な機械音は減り、人間が演奏している楽器が増えた。
重たいギターが目立ち、なおかつピアノの音色の美しさも印象的。
アルバムタイトル通り儚さや脆さと同時に美しさ感じさせる名盤だ。
相変わらず暗黒的だが、リリース当時はThe Downward Spiralと比べて明るくなったという評価も少なからず存在した。
We’re In This TogetherやStarfuckers INCはヒット曲。
しかしマリリン・マンソンに「過剰な自己満足」と非難されたように難解な曲が多い。
逆にいえば、ハマれば奥の深さに驚くだろう。
初登場全米1位を獲得するものの、翌週はチャート圏外という、本人曰くありえないスピードでチャート圏外へ消えて入ったらしい。
実際、この時点でNIN史上最も売れないアルバムとなった。
評論家やミュージシャンから高評価を得てロックの救世主という期待に応えたが、当時台頭してきたニュー・メタルに敗れ去ることとなった悲劇の傑作。