Kill Rock Stars(キル・ロック・スターズ)

Kill Rock Stars(オムニバス・アルバム You Tube)

Kill Rock Stars(キル・ロック・スターズ)の概要

Kill Rock Starsはシアトル近郊のオリンピアでスリム・ムーンによって1991年に設立された。

スリム・ムーンとBikini Killのキャスリーン・ハンナによるスポークン・ワードのレコードのリリースから始まったが、1991年8月には地元のバンドの曲を収録したKill Rock Starsというオムニバスアルバムをリリース。Nirvana、Melvins、Bikini Kill、Unwoundなどの曲が収録された。

このレーベルといえば、1990年代前半から中盤にかけてのオルタナムーヴメント期にBikini Kill、Bratmobile、Huggy BearなどRiot grrrlと呼ばれたムーブメントの中核にいたバンドが在籍していたことだろう。

他にも知る人ぞ知るポストハードコアバンドのUnwoundも在籍していたが、上記のことがレーベルのカラーや方向性を決定づけたといわれる。下記の記事も参考にしてほしい。

スリムは女性と仕事してた方が居心地がいいっていう部分はあったかもしれない。彼は完全なるフェミニストで、それはとっても良いことだったわ。

そして彼はあまり目が向けられない、他とは違ってて面白い音楽を出したがってたし、歴史的に見ても女性はパンクやロックから部外者扱いされてたから-まあ芸術全てに言えることだけど-そう言った意味で男性のバンドよりもっと興味を持てたんじゃないかな。

もちろんこれは一般化しているだけだし、自分達は色んな性別の、色んな形の素晴らしいバンド達と一緒に仕事してきたわ。

マギー・ヴェイル / Kill Rock Starsの副社長 クロスビート2008年4月号から引用

その後はライオットガールの流れを受け継ぐSleater-KennyやGossipなどが在籍した。

良くも悪くもフェミニズムなパンクバンド、ガールズバンドといったことを連想させることとなったが、もちろんそのようなバンドだけではない。

もっとも存在感を放ったのはアコースティックギターとウィスパーボイスで繊細な音世界を築いたエリオット・スミスだろうか。

Elliott Smith – Between The Bars (from Either/Or)

また実験的な音楽を扱うサブレーベルの5RCを設立。(現在は閉鎖)

「ライオットガールなレーベル」から「多様なバンドを輩出してきたアメリカを代表する優良なインディレーベルの一つ」へと変化し、2021年には設立30周年を迎え、現在もレーベルは存続中だ。

ここまで大きく成長してきた背景の一つには、バンドに対する対応が良かったからではないだろうか。

今思い返すと面白いんだけど、当時私はどのレーベルもキル・ロック・スターズみたいなものだと思ってたわ。

でも、ツアーを通して、また色んなバンドと話すうちに、キル・ロック・スターズにいるバンドは凄く恵まれてるって気付いたの!

インディ・レーベルの多くが、アーティストに対してあまり良くしていないことは結構ショッキングだった。

マギー・ヴェイル / Kill Rock Starsの副社長 クロスビート2008年4月号から引用

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