ロラパルーザは、「ある日突然、Nine Inch Nailsのようなバンドが大勢の観客の前でプレイするというクールな状況が生まれた。」とあるように、名の知られていない良いバンドを世界に知らしめるという役割を果たした。
Nine Inch Nails、Ministry、Toolなど、多くのバンドがロラパルーザをきっかけにブレイクしていったが、その代表格といっていいのが93年のRage Against The Machineだ。
92年に1stアルバムをリリースした彼等は、93年のロラパルーザに本格参戦した。今思うと信じられないのだが、彼らの出番は一番手だった。
フェスの一番手などといえば、観客に無視されて当然といった常識があるものだが、彼らの場合、一曲目の半ばにして客の注目を集め、立ち上がらせ、頭を振らせることに成功してしまった。
彼らのライヴは凄いと聞いていたがこれほどまでとは・・・。
(CROSSBEATの記事)
このように、ロラパルーザで彼らのステージを初めて見たであろう大勢の人は、あまりの凄さにぶったまげたようである。
Rage Against The Machineは、ロラパルーザで実力を見せつけたことにより、注目を集めていったバンドだったのだ。
また、彼等は別の意味で伝説を残している。
フィラデルフィア公演では、歌詞の検閲を推し進める団体”PMRC”に抗議する意味で、14,000人のオーディエンスの前で口にガムテープを張り、全裸で15分間ステージに仁王立ちし、演奏をしないでステージを降りた。
「音楽を聞けなくなる苦しみを知って欲しかった。」と後に語っている(その後フィラデルフィアで無料ライヴを行った)。
もう一つは、ロラパルーザの会場内で販売されているTシャツが高すぎるとして、猛烈に抗議し、金儲け主義に真っ向から喧嘩を売ったりもした。