新曲情報溢れすぎる今は音楽大消費時代

コンニチハ、HIGH-LOWSの真島昌利です。

機関車みたいに走っていくぜ
24時間じゃ全然足りねえ
全てブチのめせオレのロックンロール(ガタガタゴーの歌詞より)

本当に24時間じゃあ足りないですよね。
この歌のように仕事が大変なのもありますが、最近は他に思うことがあります。

インタネットのことを「情報の洪水」と表現した人がいましたが、その情報の洪水に飲み込まれて溺れてしまっているなあと自覚することが多々あります。

ちなみにガタガタゴーはyou tubeで聞けます。
ピーという音でかき消されている歌詞は、ライヴ音源を聞く限りでは「大麻」と「シャブ」です。

話を元に戻します。
amassというニュースサイトはご存知でしょう。
私もよく利用していますが、ニュースの内容は「何々が新曲を公開」とか「全曲フル試聴可」とかそういうのが目立ちます。

インターネットが普及して、高速回線が当たり前になって、ストリーミングが手軽になったので、聞くことができる音楽が格段に増えました。

ただ、有名なバンドからマニアックなアンダーグラウンドなバンドまで、聞くことができる音楽が多すぎて、その波に飲み込まれて溺れているような気がします。
次から次に新しい音楽が出てきて、聞くのが追いつきません。

上のガタガタゴーのように、音源の紹介ばかり。

Pitchforkなんかは1日にアルバム4枚ぐらいレビューされています。

主な情報サイト。
Qetic
OTOTOY
GOLDSOUNZ
Monchicon!
Hi-Hi-Whoopee
Skream!
New Audiogram

企業が運営しているサイトから個人がやっていると思われるものまで、本当にいろいろありますよね。
他にもレーベルのサイトなどからも情報が流れてきます。

まさに情報の洪水、機関車みたいに走っても1日24時間しかないんじゃあ処理しきれません。
だからといって「大麻」と「シャブ」をやろうとは思いませんがw

もちろん公開された音源を全部追っかけるわけじゃなく、ある程度興味のありそうなのを絞り込みますが、それでも洪水に流されてしまいます。

そうなると、じっくり聴いて味わうっていうよりは、簡単に1回聞いてポイポイ捨てて次に進んでいくという風になってしまいます。
繰り返し聞いて初めてその良さを発見するということが少なくなりました。

何のために新たな音源を追っかけているのか自分を見失うこともあります。
俺は何でこんなことやってんだろう?と。

過去に見つけた素晴らしい音楽をゆっくり聞いて楽しむことも必要ですし、新たな音源を追っかけてもハズレが多いですし。

現代はかつてないほど「音楽大消費時代」なんじゃないかと思います。
無料で気軽に聞くことができる音楽が溢れすぎています。

ただそこにお金が流れていないんで消費という言葉は不適当かもしれません。
金が流れていないから音楽不況なんでしょうし。

まあ次から次へと新しいバンドや新曲が生まれてきて音楽が溢れすぎだと感じてしまいます。
どこかのサイトで、「もうレーベルは新曲をリリースしなくていい。」と書いてあって爆笑してしまった記憶がありますけど、だんだん笑いごととは思えなくなってきました。

そういうわけで、私は新たな音源を追っかけるペースは落としています。
最近の若い方は、この情報の洪水の中で上手いこと泳いでいるんですかねえ?

音楽に限らず、情報が溢れすぎていると疲れますね。

今後はそんな情報の洪水の中から見つけた面白い音源でも紹介できたらと思っています。

コメント

  1. seo より:

    いつも楽しく拝見しております。

    「音楽大消費時代」、、、おっしゃるとおりです。
    名曲と認められずに消えていく曲が年々増えていますよね。

    ただ自分はDJなので、そことは何とか折り合いをつけつつ、
    日々Web試聴に励んでいます。
    膨大な無駄を費やさないと、素晴らしいバンドに巡り合えないとも思うからです。

  2. Hyottoko より:

    はじめまして。

    結局はWeb試聴が手っ取り早いし無駄に金を払う必要もないんですよね。
    そう考えると昔と比べて良い時代になったと思います。

    自分はペースを落としますが、時間と精神力が許す限りはWeb試聴をします。
    やはり便利ですし、当たりを見つけた時はうれしいです。

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