振り返るといっても2004年のことは良く覚えていないんですけど(苦笑)。
04年は俺にとってロックが死んだ年。
2000年代のバンドはダメだ!と露骨に感じはじめたと思う。
Stokes、Vines、Libertinesの2ndが1stを超えるほどのインパクトが無かった。
Room On Fireは2003年だったかな?
とにかく、失望みたいなものを感じたと思う。
EminemやSlipknotにしたって失速したのは否めない。
ギターロックがトレンドになった英国周辺からはFranz Ferdinandが出現して、今度はポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルが起こったのはこの年だ。
80年代バンドの焼き直しみたいなね。
UKだけでなくUSも大々的に巻き込んでいったと思う。
The killersも注目されていたけど、USのバンドだったはず。
その頃の俺は新人バンドのアルバムを買って失敗したくない!という思いから殆ど聞いていない(苦笑)。
雑誌では沢山のUKバンドが紹介されていたけど、どうせ大したこと無いんだろ!と。
だから振り返るっていっても微妙なんです。
Franzは数年経ってから聞いた記憶があるけど、単なるパーティーバンドとしか思えなかった。
ニューウェーヴについてはPIL、Joy Division、The Smithぐらいしか知らなかった。
Gang Of Fourが元ネタだとよく言われていたけど、元ネタを知らなかったにもかかわらず新鮮味は無かった。
Strokesの延長線だという感想でしたね。
だからポストパンク/ニューウェーヴ・リバイバルと言われてもピンと来なかった。
22-20sも数年経ってから聞いたんだけど、フォロワーのフォロワーって感じで最悪でした・・・
慎重に選んだ新人バンドの中で覚えているのはKasabian、これは良かったね。
あとはThe Zutons。
サックスがいる変わったバンドっていうから買ってみたけどまあまあでした。
The Ordinary Boysもまずまずだった。
でも、最も良かったkasabianでも70点止まり。
他にはRazorlightなんかに興味を持ったけど買わなくて良かったな(苦笑)。
デビューから2年しか経っていないThe MusicがUKバンドの先輩扱いされ、インタビューで「最近出てきたバンドはビジネスライクな感じがする。」と批判していたのは良く覚えている。
今思うと、2004年にはUSインディで面白いバンドが活動していたんだけど、広く浅く大物だけ聞けば良いという俺のアンテナには引っかからなかった。
USといえば、数年前からチヤホヤされていたGood Charlotte、Sum41、Blink182などのポップパンクが全盛を迎えていた気がする。
Green DayやOffspringが好きになれなかった俺は完全に無視していました。
結局、俺が入れ込んでいたのは90年代。
2004年はアメリカ大統領選があった年で、戦争を始めたブッシュが再選を果たした年。
投票前にブッシュ再選を阻止しようと90年代バンドがアクションを起こしたのは印象的。
まあEminemも頑張ったけど、若いヤツらはパーティーしか興味が無いのか!って感じでね・・・
思い返してみると、2004年はA Perfect Circleの反戦ソングカバー集”Emotive”が最も面白かったわけで。
ジョン・レノンのImagine暗黒ヴァージョンとかBlack FlagのGimme Gimme Gimmeの断末魔ヴァージョンとか。
次の2005年にはようやく「生涯のバンド」に出会うことができたわけですが・・・
自分でも飽きてきたけどもう少し続きます。