ジェネレーションX(X世代)の意味とその青春時代

ジェネレーションXとは?

ジェネレーションXジェネレーションXとは、91年に出版されたDouglas Coupland(ダグラス・クープランド)のGeneration X: Tales for an Accelerated Culture(ジェネレーションX―加速された文化のための物語たち)という小説から生まれた言葉で、60年代から80年代前半に生まれた世代を指す。
ちなみにグランジ・オルタナバンドの多くは60年代後半から70年代前半だ。

Xの意味は方程式のXと同じで未知なるもののこと。
以前の世代が理解できない未知なる世代だからこX世代とされたが、これはいつの時代も変わらない気がする。


ジェネレーションXの青春時代

ロナルド・レーガンこの世代の青春時代だった80年代は、レーガン政権によって景気が回復した時代だった。
不景気脱出とは聞こえがいいが、レーガンのレーガノミックスと呼ばれる政策は弱者を切り捨てるものだった。

代表的なのが減税政策なのだが、貧困層ではなく裕福層の減税を実施した。
これにより所得格差は拡大、富める者はますます富み、貧しい者の生活は何も変わらない。
その結果、貧困層による犯罪が多発、生きていくには闇ビジネスに手を染めるしかないとドラッグの流通量も増加し、治安が悪化していった。

また、「強いアメリカ」を打ち出すために、予算の多くを軍事費に割くようになった。
その代わりに削られたのが社会保障費や教育費だ。
特に教育費削減は公立学校の質の低下を招いたとされ、裕福層は子供を私学に通わせるようになり、貧困層が這い上がるチャンスは少なくなった。。
金持ちに生まれなければ夢も希望もない、人生なんてフェアじゃない、このように考えるようになったとしても不思議ではない。

69年、当時州知事だったレーガンが全米初となるNo fault divorce(無過失離婚)という制度を採用した。
これにより、従来より離婚するのが容易になった。
また、女性の社会進出が目立ちはじめ、男女間の力関係に変化が起きた時代でもあった。
これらにより、離婚は急増。X世代の多くは両親の離婚を体験することとなった。
Nirvanaのメンバーは3人とも両親が離婚している。

HIVが発見されたのも80年代、好景気の影には不満や恐怖が渦巻いていた。


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