リリースされてからしばらく経ちましたが今日はArcade FireのEverything Nowの感想です。
Rolling Stoneのように高評価のメディアもあればPitchforkのように低評価のメディアもあるようで、賛否両論あるようです。
私の中では10点満点中6点ぐらいです。
マンネリ化を避けるためにいろいろと試行錯誤しているのでしょうが、エレクトロとかダンサンブルなビートとかは一歩間違えば退屈なポップと化してしまいます。
今作ではやりすぎてカラフルでキラキラした奥の浅い曲が目立っています。
Sign Of Life、Chemistry、Electric BlueなんかはArcade Fireらしさを感じる瞬間はあるものの聞いていて厳しいです。
ただ、後半のPut Your Money On MeやWe Don’t Deserve Loveは良い曲だと思います。
まあそういうわけで音楽的にはあまり好きになれないのですが、対訳を見ながら聞いていると印象も違ってきます。
内容は絶望的なことですからねえ。
日本盤のライナーノーツについては今まで否定的なことを書いてきましたけど、Everything Nowの中村明美さんの文章は良かったと思います。
全体的な内容としてはインターネットが発達した時代の陰でしょうか。
私はウィン・バトラーとほぼ同世代で、青春時代に普及し始めたインターネットの発達とともに生きてきた世代ですから、世の中がどう変わってきたのか何となく理解できます。
ダークなことをカラフルなポップスに乗せて歌いたかったのかもしれません。
絶望の地でダンスパーティーをしている道化師を演じたかったのでしょうか?
そういう風に考えていると曲の感想も変わってきますし、新たな魅力も発見できたんですが、やっぱりサウンドがなあとも思うわけで、私にとってはこれまた微妙なアルバムですかね。
私は日本盤CDとレコードを買いました。
CDを買うなら対訳の付いている日本盤をおススメします。
Everything Nowの日本盤 amazon
レコードは色々なヴァージョンがリリースされましたが、日本人だから日本語ヴァージョンを選びました。
カラーレコードと迷いましたけど。
気になる方はオフィシャルストアを見てください。
気がつけばこれは5作目でFuneralからは13年が経過しています。
もう「最近のバンド」とは言えないベテランですね。
時の流れは早いものです。