ゲーム業界もリマスター FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster

数年前から音質の話題が増えてきたこのブログですが、今日は珍しくゲームの話題です。
映画などにもリマスターという言葉がよく使われるようになりましたが、ゲーム業界でも使われているんですね。

今日話題に出すFINAL FANTASY X | X-2 HD Remasterは楽しめましたが、音楽のリマスターでありがちな「オリジナルから逸脱」ということを考えさせるようなものでした。

私はゲームはごく限られたソフトしかやりません。
サッカーゲームは卒業したんで、最近だとモンハン4ぐらいですかねえ。
これはかなりやりました。

ひょっとしたら去年の秋からブログの更新が停滞した原因はモンハン4にあるかもしれませんw

ファイナルファンタジーも13が面白くなかったんで卒業かなあ。
最近のオンラインのヤツは興味が持てませんし。

ただ、去年の末にリリースされたFINAL FANTASY X | X-2 HD Remasterはやりました。

FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster オフィシャルサイト

やっとトロフィー全制覇しました。

ファイナルファンタジー10のことはかなり好きでしたし思い入れも強かったんで、リマスター版がリリースされたと聞いて、じゃあまたやってみようかなあと。

私は捻くれ者なんでお涙頂戴ストーリーは基本的に醒めた目で見てしまいがちですけど、FF10だけは唯一大好きです。

ゲームのリマスターってどういうことなのかよく理解できていません。
まあ13年前のオリジナルFF10はPlayStation2なんで、PlayStation3や現代のテレビの性能を意識して映像を綺麗にするのかなあと。

私の想像ですが、制作されたFF10のCGは容量の都合でかなり劣化させざるを得なかったのかなあと思います。

音楽でいうと96khz/24bitでレコーディングしてミックスしても、CDでリリースするからには44.1khz/16bitに劣化させなくてはならないってことです。

PS2のディスクは確かDVDで、PS3はBlu-rayだったはず。
ゲーム機が進化すれば容量の上限は増えますから、当時制作されたCGを無圧縮で使用するのかなあと想像していました。

実際にプレイしていて懐かしかったですし、面白かったですし、涙を流すほど感動しました。
でも何か違和感があったんですよねえ。
何かが違うと。

これは音楽ではなく映像作品のリマスターなんで見比べてみるとよくわかります。

オリジナルのティーダ。

FF Xオリジナルのティーダ

リマスター版のティーダ。

FF X HD Remasterのティーダ

オリジナルのユウナ。

FF Xオリジナルのユウナ

リマスター版のユウナ。

FF X HD Remasterのユウナ

確かにグラフィックは格段に美しくなりましたが、素人目からしてもこれはオリジナル素材をかなりいじくったんじゃないかと思います。

ティーダもユウナも、もはや別人と言ってもいいんじゃないかとw
これじゃあ違和感ありますよね。

音楽のリマスターでもしばしば問題視される「オリジナルからの逸脱」です。
グラフィックは綺麗になったんでオリジナルを体験していない人にとってはどうでもいいことかもしれませんが。

でも、FINAL FANTASY X | X-2 HD Remasterを否定することはできません。
音楽業界でいえば、レコードしかなかった時代の音楽をCDで聞くことができるようになったというのと同じ意義でしょうか。

PS2の出荷が終了し、今後は修理に出すもの不可能になっていくのでしょう。
そういう時代にPS3でプレイできるようになったというのは良いことなんでしょうね。

それに、やはりブラウン管テレビが主流だった時代のPS2のソフトを最近の大型液晶テレビでプレイするのは実際のところ厳しいです。
映像が汚く感じてしまいます。

今回のリマスターはビジネス的な側面もあるのでしょうし。
スマホ登場以降のゲーム業界は激変の時代のようですし、据え置き機は苦戦しているようですし、私の世代をターゲットにするのが手っ取り早いようですし。

まあゲームのリマスターも音楽のリマスター同様、いろいろと賛否があるんでしょうね。
正解なんてないと言えるでしょう。
自分なりの答え、「俺の物語」を見つけてくださいw

FINAL FANTASY X | X-2 HD Remasterは個人的にはおススメです。
やったことがない人はもちろん、私のように昔プレイした人にもそれなりに楽しめるでしょう。

ストーリーにはパンク的な側面もありますしね。
小さいころから信じていたことが大ウソだとわかったときとか。

まあ何事も既存の価値観にとらわれずに判断していきたいもんです。
それが「勝手で悪いけど私の物語」です。

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