Cocco (06.08/10 日本武道館)

オープニングの音速パンチと首を聞いて、こんなもんなのかなあと思いましたが、眠れる森の王子様で完全にやられました。
あれだけスリリングに演奏できるバンドは滅多にいないでしょう。
喉元にナイフを突きつけられているのを連想してしまいました。

ノイジーなギターサウンドの曲が少ないセットリストだったんですが、スリルだけが彼女の魅力ではないのでさほど気になりませんでした。
生演奏は、レコードを超えるか違った魅力を感じさせてくれなければ意味がないのですが、期待通りでした。
歌に宿るパワーが凄くて、何かを感じさせてくれるほどエモーショナルでした。
特に、「愛うらら」と「陽の照りながら雨の降る」は圧巻のデキだったと思います。

ただ残念だったのは、ステージから遙か遠く離れたスタンドだと、エモーショナルな感情が薄れてしまう感が否めませんでした。
大きい会場の欠点です。
武道館のスタンドからでも、何かを感じさせてくれたcoccoはとても凄いのですが、それを十分に満喫できなかったことがとても口惜しい。
今回のツアーをZepp Nagoya辺りで見た人は最高だったでしょう。羨ましいです。

ライヴ終盤ではcoccoが「6年前は幸せが怖かったけど、今は幸せが嬉しい。」と言って泣いていました。
渋谷陽一氏のインタビューを思い出すとそれもわかる気がします。

あっちゃんの野放しコーナーは個人的に微妙なところでした。
実際は演技ではないでしょうが、茶番劇のように思えてしまいました。
普段もこんな感じで曲を作っているのかなあと興味もありましたが、長い時間を割いていたので、だったら他の曲をやってほしかったというのが本音です。
ただ、「歌が次々と溢れてくる。今日の歌を歌いたい。」というcoccoにはそれは無理な注文なんでしょう。

次のツアーがあるならもちろん行くつもりですが、今度は小さい会場で見たいですね。
武道館にはもうウンザリだ!

01.音速パンチ
02.首。
03.眠れる森の王子様~春・夏・秋・冬~
04.Swinging night
05.夏色
06.blue bird
07.Drive You Crazy

あっちゃんの野放しコーナー
 01.バンド・メンバーへの歌
 02.風呂の歌
 03.大阪の「今日のうた」フルバンド演奏
 
08.強く儚い者たち
09.愛うらら
10.野火
11.カウントダウン
12.インディゴ・ブルー
13.暗黙情事
14.陽の照りながら雨の降る
15.流星群
16.焼け野が原
17.Happy Ending
18.新曲

タイトルとURLをコピーしました