44.1kHzを超えるのハイレゾは無意味なのか?

DVD-AudioとSACDが廃れ、ハイレゾという言葉が使われ始めてからずいぶん時が経った気がします。
今ではスマホでもハイレゾ音源を再生できますし、昔と比べて普及したのでしょうか?

そもそもハイレゾは必要か?との議論もあります。
今回はダイナミックレンジは置いといて周波数について書きますが、例えば96kHz/24bitの音源では人間の可聴域(個人差はありますが大体20kHzぐらい)を大幅にこえる48kHzまで記録することができます。
しかし、人間が聞こえないほどの高い音(超高周波)が出ていても意味がないんじゃないかということです。

まあ理論的に考えれば人間には聞こえないのだから無意味だと思えてしまいますよね。
超高周波が人間に聞こえる周波の音に影響を与えるから違いがわかるという説もあった気がしますが、よく考えると疑わしいというか。

ただ、ハイレゾとCD音質をABXテストをすると、この部分がこう違うという明確な違いは説明できませんが高確率で違いを判別できます。
それはダイナミックレンジの違いからだと思っていましたが、数か月前に放送されていたテレビ番組でその答えを理解することができました。

NHKのBSで放送されているヒューマニエンス~40億年のたくらみ~という番組をご存じでしょうか。

「人間」について最新の科学で判明してきたことを紹介しつつ、スタジオトークで妄想を広げていく番組です。
私のような科学の知識が20年前の学生時代で停止している者にとっては最新科学はここまで来たかと驚かされてしまいます。
我々人間が「人間」について未だにロクに理解できていないことも実感します。

その中に「“皮膚” 0番目の脳」という内容の回がありました。
その番組紹介にはこう書かれています。

「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっていることがわかってきた。

今回の話題でいえば「耳でなくても“音”を聞き」の部分ですね。
超高周波は耳で聞こえなくても、人間の皮膚の神経細胞では感じ取ることができてそれが脳に送られ心地よいと感じるとのこと。
番組の治験者はハイレゾ音源のほうが温かみがあるように表現していたような記憶があります。

人間の皮膚はそのような能力を秘めていたとは、なるほどなあと思いました。
これじゃあ44.1kHzを超えるのハイレゾは無意味だなんて言えません。

44.1kHzを超えるハイレゾ聞くならヘッドホンではなくスピーカーで、織田裕二さんが言うように皮膚を露出させて聞くのがよいのかもしれませんね。

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