Soundgarden / Badmotorfingerの25周年記念リマスター盤の音質

Soundgarden

前々回の予告通り、今回はSoundgardenのBadmotorfingerのリマスター盤の話題です。

去年に25周年記念盤としてリリースされました。
Soundgarden To Release Badmotorfinger 25th Anniversary Edition

このアルバムは名盤とする人も多いですし私も好きなんですが、単なるメタルにしか聞こえないとかセルアウトしたとか、そういう批判もたまに聞こえます。
まさにオルタナとメタルの懸け橋や境界線となったアルバムと言えると思います。

(インタビューア)パール・ジャム、サウンドガーデンについてはどう思う?
ここでサウンドガーデンを出すのは少し気が引けるんだけど、彼らのファーストEPが出たときはバットホール・サーファーズに挑むロバート・プラントって感じで凄いと思ったな。

(カート・コバーン)あいつら、昔はよかったよ。
85年にクリス・コーネルがフロック・オブ・シーガルズと同じ髪型だった時はもっとよかった。
それこそバットホール・サーファーズみたいでさ。

(インタビューア)今彼らは殆どメタルで、ガンズ&ローゼズとツアーしてるけどああいうのダメ?

(カート・コバーン)ガンズ&ローゼズ?ダメ、大いなる時間の無駄だな。
サウンドガーデンについてはコメントしないぜ、個人的にもよく知ってる友達だからな。
でもパール・ジャムやアリス・イン・チェインズみたいなバンドはオルタナテイヴの波にのっかったただの操り人形だ。
ヘアスプレイやコックロックのシーンに何年もいたのが突然髪を洗うのをやめてフランネルのシャツを着始めた。
わけがわからないよな。(クロスビート1992年8月号 元記事はFlipSideというファンジン 原文を見たい方はNirvana Fan Club

「昔はよかった」とか「友達だからコメントしない」という発言を考慮すると、カートはこの時期のSoundgardenについて良い印象を持っていないかったのかなあと思ってしまいます。
それにGuns N’ RosesやSkid Rowといったあの手のバンドとのツアーもインディ界隈からはよく思われていなかったようです。

他には、Mudhoneyは大袈裟すぎるOutshiedのビデオを見て、Overblownというロックスターに批判的な曲を作ったという話もあります。

話題が音質からそれてきたんで戻しますが、Badmotorfingerのレコードに関しては私はオリジナル盤を持っていないんで、聞き比べに使用したのは2003年のリイシュー盤です。

リマスター盤の特にCDは当然のごとく音圧がかなり上がっています。
そのためリマスター盤の方がキンキンサウンドかと思ってしまうんですが、実はリマスター盤の方が音質的には籠り気味です。
特にドラムのスネアとハイハットの音を聞き比べればすぐに感じ取れます。

リマスターレコードもCDと同じような傾向です。

キンキンサウンドを嫌悪している私にとっては良い音に聞こえます。
特にリマスター盤のレコードは素晴らしい音なんでおススメです。
レコードファンを意識したリマスターって感じです。

まあ、あらゆるリマスター盤にも言えることですが、「オリジナルから逸脱した音」と考えると何とも言えない気分になってしまいますけど。

レコードは2枚組ですが音が収録されているのは3面しかありません。
2枚目の裏面にはジャケットと同じ車輪が描かれてされています。
格好良いです。

BadmotorfingerリマスターレコードのD面

最後にamazonへのリンクです。
私は持っていませんが、スーパーデラックスエディションも購入できます。

BadmotorfingerのリマスターCD
Badmotorfingerのリマスターレコード
Badmotorfingerの25周年記念スーパーデラックスエディション

次回はUltramega OKのリミックス盤について書く予定です。

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