2017年にPJ Harveyについて再考する

昨日はPJ HarveyのThe Hope Six Demolition Projectの歌詞和訳を投稿しました。
もう2度とないであろうと思っていた来日公演はもうすぐです。
これをご覧になっている皆さんは行かれるのでしょうか?
私はもちろん行きますよ!
ライヴに行くこと自体がとても久しぶりな気がします。

これを書いている現在、某チケット販売サイトでは空席状況は○になっています。
やっぱり売れてないんですかねえ。

ウチのサイトのPJ Harveyのページも作り直さなければとは思っています。
アルバムはA Woman A Man Walked Byで更新が止まっていますし、紹介文は初期の性的な歌詞を強調しすぎたかなあと思っています。
確かに初期はこの点が衝撃的でしたが、まあそれは2ndぐらいまでで、女性のドロドロした情念も3rdで昇華したと思います。

オルタナティヴという言葉は本来の意味を失い、特定の音楽を示す言葉となってしまいましたが、PJ Harveyの凄いところは本来の意味での真のオルタナティヴを体現している数少ない芸術家だというところです。
売れる売れないお構いなしに自分がやりたい音楽性を追求していくという姿勢です。
それでいて質の高いアルバムを作り続けているのですから、凄いとしか言いようがありません。
2000年代でいえばギターを捨て去ったアルバムであるWhite Chalkでの変貌ぶりには驚いたしワクワクしたものです。

そんなPJ Harveyは2011年作のLet England Shakeから急に政治的なことを歌い出して、これまた驚かされました。
自身の内面を表現することは完結したのでしょうか?
続く2016年の最新作The Hope Six Demolition Projectも外の世界について表現したアルバムとなりました。
ただ彼女の母国イングランドではなくワシントンDC、アフガニスタン、コソボを訪れて目にしたものを表現するというワールドワイドな作品となりました。

まあ音楽的には正直言ってLet England Shakeの方がいいですよ。
様々なメディアの2016年のベストアルバムって記事を見てもあまり評価されていないかなあという印象です。

でも歌詞を和訳しながら聞いていたらいろいろ考えさせられましたよ。
日本はいろいろ問題を抱えていますけど、本当に平和なんだなあと。
アフガニスタン、コソボはおろかアメリカの首都ワシントンDCですら酷い有様です。

アナコスティア川という曲があるのですが、ググってみるとワシントンの汚染川、貧困層の食料源にというページが引っ掛かりました。

The Wheelという曲は音楽も歌詞も本当に良い曲だと思います。
「子供たち、消えてしまわないで」

PJ Harvey – The Wheel

最近のPJ Harveyのライヴの様子はセットリスト以外は当日のお楽しみにしようと思って調べたり映像を見たりしていません。

来日公演のプロモーション写真から推測するにポーリーのサックスに期待してよいのでしょうか?
The Ministry of Social Affarsの混沌としたサックスには期待していいのでしょうか?

セットリストは少し調べましたけど、過去をあまり振り返らない選曲がPJ ハーヴェイらしいですね。
Sonic Youthもそうでした。

今日はこの辺で終了します。
ああ、歌詞の和訳に関してですが、他の場所でPJ HarveyだけでなくArcade FireやSonic Youthなどのも掲載していたのですが、このブログにそのうちこっそりと移転します。

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