Pixies / Indie Cindyの感想

コンニチハ、Pixiesのブラック・フランシスです。

最近の人々はオンライン上の自分の物語、自分自身のプロファイルを消費しているんだ。
他でもない、そこに精を出しているわけ。
「俺のあれ見てくれた?」「いやまだだ。自分のことで忙しいから」っていう感じでさ。(ロッキングオン2014年6月号から引用)

各種SNSでフレンド登録したり、Twitterで相互フォローしたところで結局のところこうなることが多いなあと思う今日この頃です。
私はリアル知人にはブログも何もかも一切内緒でやっているんでよかったなあと思います。

まあ更新が滞り気味だとはいえ、このブログがいまだに続いているのは自己満足だけでなく見に来てくれる人がいるからだと思うんで、そういう方には感謝したします。

ロッキングオン2014年6月号のインタビューは2ページで、みんなが気になるキムの脱退についても少しだけ語っているので、興味のある人は買って読んでください。

少し前にリリースされたPixiesのニューアルバムIndie Cindyについてです。
皆さんはどうお感じになったでしょうか。

もう既にEPでリリースされたものをまとめただけというアルバムのようです。
私はそのEPを全く聞いていませんでした。

みんな大好き?Pitch Forkですと2.5という低めの採点です。
Pixies: Catalog | Album Reviews | Pitchfork
過去の作品は超高得点で再結成後は酷評という、まあ如何にもっていう採点となっております。

まあ実際のところSurfer RosaやDoolittleには敵わないにしても、BossanovaやTrompe Le Mondeよりも良いかと聞かれれば否定せざるを得ないんですが。

一曲目のWhat Goes Boomではクリス・コーネルのようなシャウトから始まって、メタリックな曲調。
2曲目のGreens And Bluesでは哀愁感が溢れているという、Pixiesってこんなんだったっけという違和感がありました。
いい意味で期待を裏切られたという感覚とはちょっと違うといいますか。

この違和感の原因は、現代的な音圧主義的サウンドでPixiesを聞いているからかもしれません。
Pixiesに凄い似合わないんですよね。
そう考えるとマイブラはうまくやったのかなあ。

それにこのご時世、Pixiesの音楽性はオルタナティブではないと思います。
NirvanaやJane’s Addictionと同じで昔は異質だったけど、彼らに影響を受けたバンドが多数出現した現在では普通のサウンドだと感じてしまうかもしれません。

だからまあ、今回もオルタナティブという言葉とともに売り出されているとことを見ると、オルタナティブって本当に特定の音楽を示す言葉になっちゃんたんだなあと実感します。

何回か聞きましたけど、単なるハードロック化したような印象を受ける部分もありますし、従来のPixiesらしさを感じられる部分もあります。
必殺メロディは無いにしろ、それなりに甘いメロディはあります。

なんだか批判めいたことばっかり書いてきましたけど、新鮮味はないにしろ全体的には曲は良いですし、聞いてらんないってことはないんで、私が点数をつけるとしたら6から7の間でぐらいでしょうか。
よくやったとは思います。

でもライヴに行きたくなるほどではないです。

まあ再結成バンドは本当に大変ですね。
昔と全く変わらなければ、「単なる同じことの繰り返し」と批判され、変化しようとすると「らしさがなくなってしまった」と貶される。
どちらにせよ、「過去の名盤には及ばない」と低評価。

評価する方も複雑な心境ですしね。

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