Pearl JamのVsとVitalogyのリマスター盤の感想

だんだんこのブログはリマスター盤のレビューと化している気がしますが、今日は今年の春にリマスターされたPearl JamのVsとVitalogyについて。

数年前にリリースされたTenのリミックス盤とリマスター盤は、聞けば聞くほど何だかなあと思うようになってしまいましたが、今回はどうでしょうか?


VS. and VITALOGY SUPER DELUXE BOX SETは、送料やら関税やらで3万円以上になってしまうんで諦めました。

私が購入したのは以下の3つです。
Vs.とVitalogyのリマスターCDとライヴアルバムの3枚セット
Vs.のリマスターアナログレコード
Vitalogyのリマスターアナログレコード

まずはCDの音質ですが、VSとVitalogyともに音圧(音の大きさ)が上がっているだけで音質的にはオリジナルCDとの違いを感じられません。
音質も変わっていたTenのリマスターとは対照的です。

音の大きさからして海苔波形化していると思いますけど、音質は変わらず音が潰れた感じもしないですし、まあプロの凄い技術なんでしょうか。

そういうわけで、オリジナルCDをヴォリュームを上げて聞けば良いだけの話なんで、音質が大きく変わるリミックス的リマスターを期待している人は買わない方がいいです。

アルバム単位ではなく曲単位で聞くことが多い人で、最近のアルバムと比べてVsとVitalogyの音量が小さいと不満を持っている人なら買う価値があると思います。
曲ごとに音量調節する手間が省けますから。

続いてレコードですが、今回のレコードはCDと比べてマスタリングがかなり違います。
レコード愛好家を意識した音です。

Vitalogyのオリジナルレコードは持っていないので分かりませんけど、VSに関して言えばオリジナルレコード以上にレコードらしい音がすると思います。

音の大きさは極端に低いですし、音質は意図的に篭った音にしています。
ヴォーリュームを上げて聞くと太い音がします。
ただしボリュームを上げて聞いてもアタック感は強くないんで、特にハードな曲が多いVSは人によっては弱々しい音に聞こえるかもしれません。

まあ良くも悪くもオリジナル盤から逸脱した音ですが、私はリマスターレコードの音はかなり気に入っています。
CDとレコードは求められているものが違いますから、良いリマスターだと思います。
レコード盤はオススメです。

ちなみに、VsのオリジナルレコードとオリジナルCDの音は、レコードの方が多少厚い音のような気がしますが、大幅には違いません。
やはり90年代のCDの質は高いのかなあ。

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