Summer Sonic 2011(8月14日東京2日目)のライヴの感想

サマソニ東京2日目(14日)でライヴを見た感想です。
それなりに楽しかったですけど、感動の度合いは平年以下かなあ。
終わりよければ全て良しとはいかず、不愉快な気分で帰宅することになってしまいました。


家でダラダラしていたら出発が遅れて、Smith Westernsを見逃してしまいました。

The Morning Benders

タナソウさんの一押しらしいですし、ピッチフォークで高得点だったらしいですが、よくもなければ悪くもない普通のバンドの普通のライヴって感じでした。


Deerhunter

Deerhunterはステージ近くで見ようと前に行ったら、本人たちがマイクをセットしたり、サウンドチェックをしたりしていました。
こういうロックスターとは無縁な姿勢、こういう状況でもピーピーキャーキャー騒がない、ロックスターとしてみていないオーディエンスっていいなあと思いました。

アルバムのように夢うつつっていうよりは、躍動的な感じでした。
演奏した曲がそういうタイプが多かったですし、ベースの音が大きくドラマーも思ったよりもしっかりしていたんでそう感じたのかもしれません。

Nothing Ever Happenedだったと思いますが、ブラッドフォードが吠えていた曲がありましたが、私にはHorsesと聞こえました。
パティ・スミスの物真似でしょうかw

幻想的なツインギターも良かったですし、アルバムとは違った演奏を楽しめたんですが、微妙に期待ハズレかなあ。
SailingとかBasement Sceneのような曲も聞きたかったです。
やっぱり単独公演フルセットじゃないとダメかも。


Metronomy

ただの暇つぶし感覚で見ようと思っていたんですが、結構良かったです。
ドラムとベースがしっかりしているんで想像以上にしっかりした演奏で、よりダンサンブルに聞こえました。
まあ同じようなビートに飽きてきましたけどw

2ndは数回しか聞いていないんですが、従来のレトロなエレクトロから離れたような印象を受けました。
もっと良く聞いてみましょうか。


The Pop Group

このバンドは良く知らなくて、サマソニ直前にY(最後の警告)を少し聞いたぐらいで、頭に残っている曲はWe Are Timeぐらいでした。

まあそれなりに緊張感はあったんではないでしょうか。
演奏中、次々と会場を後にする人が続出w
猟奇的で混沌としたオヤジ軍団だとは思いましたけど、We Are Time以外は予習不足でイマイチ理解できず。
もっとアルバムを聞き込まないとね。


The Jon Spencer Blues Explosion

Black Flagが流れる中、期待と不安の中で待っていましたが、見事にやってくれました。
爆発寸前のエネルギーを感じることができました。

White Stripesを思い出したりしましたけど、ジョンスペはその前から存在していたんだなあと。

ジョンは変態的で古臭いんですけど格好良かったです。

曲は短いのが多いし、ライヴでは曲を解体してくるんで、何を演奏したか大半は覚えていません。
Bellbottomsなんかは2つに割っていました。

突然Black FlagのMy Warを演奏しだしたのにはビックリ。
まあ本家と比べりゃあ緊張感不足だったんですがw
その後はGreyhoundに雪崩れ込み。
これには熱くなりました。
Sweatもやってくれましたし。

全盛期のJSBXは見たことないですけど、今日のステージは良かったです。


Public Image Ltd

最後は最も楽しみにしていたPILです。

ジョンはロボットダンスをしながら元気よく歌っていましたが、序盤にポップな曲を3連発もされると、なんだかなあと。
まさか最後までこういう路線じゃないかと不安になっていたところ、ようやく阿呆鳥(Albatross)とFlowers of Romance。
特にFlowers of Romanceは怪しい民族音楽っぽさが再現されてて良かったです。

全般的にアルバムで聞くのと全く違う印象を受ける曲ばかりでした。
Warriorなんて始まってしばらくは何の曲なのか分かりませんでした。

4人編成なので音を削らざるを得ない、アルバムは音が素朴だけどライヴはパワフル、ジョンのヴォーカルにリバーブかけ過ぎ、これが主な要因だと思います。

これには賛否が分かれるでしょうが、私はどちらかというと悪い意味で捉えてしまいました。
特にボーカルにリバーブかけ過ぎっていうのがね。
Albatrossは良かったですけど、緊迫感倍増っていう効果がないように思えます。
むしろジョンのボーカルをごまかしているんじゃないかという意地悪な思いを抱いてしまいました。

Religionは長過ぎたのを除いて良かったですけど、Chantは…。

ポップ化後のPILがあまり好きじゃないんでRiseとかは厳しかったです。
最後の曲は最悪でしたけど、なんてタイトルの曲なんですかねえ?

もうちょっと初期の曲が多くても良かったと思います。
まあPILも単独公演じゃないとダメかなあ。
マウンテンステージのくだらない司会者によると2時間近くやるらしいですしw

なんか悪いことばかり書いてしまいましたが、全般的にはPILを楽しめました。
ですが、ジョン・ライドン先生もしょせんはアイドルグループの前座だったわけですよ…。
しかもこのアイドルグループのファンのマナーは悪いです。

次回はその辺のことも含めて、サマソニ2011のライヴ以外の感想を書こうと思ってます。

PILのセットリスト(うろ覚えで不正確、最後の曲は不明)

This Is Not A Love Song
Home
Public Image
Albatross
Flowers of Romance
Death Disco
Warrior
Bags
Chant
Religion
Swan Lake
Rise
???

コメント

  1. ふぁるこむ より:

    Hyottokoさん、こんばんは。
    いつも楽しくプログを拝見しています。

    The Morning BendersとThe Jon Spencer Blues Explosionは見てないですけど、それ以外はHyottokoさんとまったく同じバンドを見てました。正確にはジョンスペは途中から遠巻きに見ていて、ジョンスペ聴いたことないはずなのに聞き覚えのある曲やってるな~と思ってましたが、やっぱりBlack Flagだったんですね(笑)。
    私はDeerhunter、Metronomy共に聴いたことなかったのですが、どちらもすごく楽しめました。特にMetronomyはノーマークだっただけにアルバム買ってみようと思いました。The Pop Groupはライヴだからかもしれませんが、実験性が足りなかったかなあ、と。とは言っても「Theif of Fire」で自分は盛り上がりまくりでしたけどね(笑)。
    で、肝心のPIL。私はポップ系の曲も単純に楽しんでました(笑)。初期の曲少ないなあ(特に3rd!)、とは思いましたが。最後の曲わからないですね。新曲?

    結論:なんとか時代ファンは死ね

    PILの単独ライヴは邪魔者なしで楽しんできます(笑)。

  2. Wimax01 より:

    やはりなんとか時代ファンは態度悪かったんですね。
    そもそもここにアイドルを呼ぶのが間違い…
    運営は本当にどうしちゃったんだろう

  3. とーにー より:

    はじめまして。

    いつもブログ見させてもらってます。

    僕は13日の大阪でジョンスペとP.i.L.見てきました!大阪なのでP.i.L.のあとPrimal Screamがあったので、どちらも東京より時間は少なかったと思いますがアイドルファンがいないのでけっこう盛り上がりましたよ(笑)

    ただP.i.L.はPublic ImageもAlbatrossもやらなかったので、ちょっと東京がうらやましいです。あと大阪の最後は JohnとLeftfieldが作った”Open Up”でした!

    あとPrimal Screamはすごかったです!(笑)

  4. Hyottoko より:

    >ふぁるこむさん

    結構ふぁるこむさんとは被っていたんですね。
    PILのポップ系の曲はダメでした。
    確かに3rdの曲は少なかったですね。

    やっぱり2時間近くの単独公演の方がいいですよ!
    私は行けませんが、楽しんできてください。

    >Wimax01さん

    このブログは「通りすがり」禁止なので名前を変えさせてもらいました。

    >とーにーさん

    大阪はちょっと違ったんですね。
    東京のソニックマニアは、Primal Screamのためだけに大金払うのが気が引けたんで見逃しました。
    東京の方でもPrimal Screamは良かったようで、少し後悔しています。

    Albatrossをやらなかったのは酷いですね。
    4th以降の曲を削れよって思ってしまいます。

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