Klaxonsの2ndアルバムSurfing The Voidは妥協の産物っぽい

コンニチハ、イアン・マッケイです。

投資(メジャーレーベルから貰える契約金や制作費)っていうのは最終的にそこから利益を上げるってことが目的で、利益が上がりそうに無かったら、あれこれやり方を変えようとして、何とか儲けを出そうとする。
つまり、そういう状況に陥ったら、何らかの妥協を強いられるのは目に見えているわけだから、投資を受けるときはその覚悟が必要なんだよ。
フガジはそういう妥協をのむつもりは無かったから、(メジャーの誘いを)全部断ったんだ。(BUZZ Vol.41 April 2003から引用)

先日、インディとメジャーの区別がなくなってきたけど、音楽とビジネスって切り離すのは難しいんだなあと思う出来事があったと書きました。
今日はその第2弾で100%メジャーなKlaxonsです。


Klaxonsもねえ、典型的な一発屋扱いされているとの印象を受けます。
まあ、こういう売れ方するとしょうがないかなあとは思うんですけど。
1stは結構好きで聞いていましたけどね。

2ndは新たな道を進もうとしているのは理解できますが、それが大成功しているとは思えなかったですし、1stほどのインパクトはなかったです。

それに、この2ndは妥協の産物っていう先入観を抜きに聞くことは不可能でした。

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つまり最初に製作した2ndアルバムは、レーベルから作り直すようにダメだしされてしまったわけです。
本人たちはその指示に納得したかのような発言を残していますが、本当かよ!とw

以前、「原盤権」についてふれた気がします。
レーベルはアルバムを製作する費用を負担する代わりに、原盤権を得ることが多いようです。
原盤権っていうのは難しいんですが、アルバムを販売する権利と思えばよいでしょう。

契約内容によっても異なるでしょうが、基本的にレーベルに「こんなの売れそうにないからリリースできない」と言われたら、どうしようもないんですよ。
そういう場合、じゃあ他のレーベルからリリースしますってことになる場合もあるようですが、契約内容によるんじゃないでしょうか?

まあやっぱり多額の制作費を負担してもらっているからには、逆らえないんじゃないでしょうか?
それに1stで突然ブレイクしちゃったもんだから、大衆の目を意識しすぎて混乱していた部分もあったんじゃないでしょうか?
他者の意見に流されやすくなってしまうっていうか。
「俺たちらしさって何?」みたいなね。

先程書いたように、本人たちはレーベルからレコーディングやり直し命令に納得したかのような発言を残しています。
ですが去年のクリスマスに、そのときにボツになった曲を無料で配布しています。
WAVで配布するという気合の入れようw

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「バンドとしてのマジックがピークに達したときだった」との声明を読むと、2ndアルバムはイアン・マッケイが言うところの妥協を強いられたアルバムだったのかなあと思ってしまうわけです。

今はもうダウンロードできないようです。

無料配信されたLandmarks Of Lunacyを聞くと、2ndのSurfing The Void以上に1stからかけ離れていると感じます。
そしてSurfing The Voidよりも良いです。
まあこういう経緯を知っているんで、音楽以前に先入観が入りまくりですけどw

結局、今も昔もメジャーレーベルの商業的な部分はあまり変わっていないのかもしれませんし、商業的なインディレーベルもあるってことで終了です。

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