Smashing Pumpkinsに対する同業者からの悪口その1:PavementのRange Life

コンニチハ、Smashing Pumpkinsのビリー・コーガンです。

全ては嫉妬から始まるっていうのはどうだい?
僕たちは常に一定のバンドから攻撃されてるんだ。
この世界のマッドハニーやペイヴメントたちからね。
僕たちが汚い手を使ってトップに昇りつめただとか、今の地位を得るためにファンを裏切っただとかさ。

でも僕達だって、僕達なりの誠実さを堅く守ってきてるんだ。
そこから立ち去るつもりはないよ。
だから僕は、そういうのって嫉妬が根っこにあると思ってる。
誰かが一枚の写真を見て、「ここには俺がいるはずなのに何で写ってないんだ」って言ってる、っていう類のね。
本当の狭量さがどういうものかよく表れてるよ。

しかもペイヴメントは、僕が連中をロラパルーザから追い出したなんていう噂を立てたんだ。
そんなの全くのでたらめだよ。
僕の方はペイヴメントに何も問題を感じてないんだけどね。(ロッキングオン1996年3月号 元記事はローリングストーン誌)

今日のテーマは「悪口」というゴシップっぽい話題ですから暇な方だけどうぞ。

今年のサマソニではSmashing PumpkinsとPavementが出演するということで、PavementのRange Lifeを連想してしまう方が多いようです。
Smashing PumpkinsとStone Temple Pilotsを名指しで非難していると思われる曲です。


歌詞の解釈は作者の意図を無視して各自で好きなように解釈すればいいという考え方と、作者はどういうつもりで製作したのか知りたいという考え方が存在します。

前者の場合は間違いなくスマパンとStone Temple Pilotsを口撃しているとしか思えないわけですが、後者の場合は難しいです。

スティーヴ・マルクマスがはぐらかしているというか、言うことが微妙に変わるというか。
インタビューなんてこんなもんですよw

以下、発言集。

スティーヴ:これは決して他のバンドを敵対視したり蔑視したりする意味で書いたんじゃないんだよ。
個人的には僕らも含めたロックバンド全体のライフスタイルのバカバカしさというか、そういう中でのポジティブな視点ってものがもしあり得るのならこんな風に綴るしかないんじゃないか?と思って書いたんだ。
僕としてはかなり楽天的なニュアンスがあると思ってたんだけどな、へへへ。

(じゃあなぜ実名にするのか?)

スティーヴ:詩的で美しいバンド名だと思ったからだよ。

(だったら四文字言葉で侮辱するわけないのでは?)

ボブ:あーあ、またボロが出た。

スティーヴ:(笑)僕としてはマジでネガティブな意味はなかったんだけどなあ。
何で僕の書く詩っていつもこう誤解されるんだろう?

ボブ:性根がひん曲がってるからさ。(ロッキングオン1994年3月号)

うーん、やっぱりスティーヴは苦しい言い訳をしているというか、誤魔化そうとしているというか。
ボブ・ナスタノビッチの言うとおり、ひねくれ過ぎているのでしょうかw

次は冒頭のビリー・コーガンの反撃に対する反撃です。

(ビリー・コーガンが、「僕らがロラパルーザからペイヴメントを追い出したというのはデマ、ペイヴメントは僕らに嫉妬している。」と言っていることについて)

マーク:なわけねーだろ

ボブ:誰があんな低能と入れ替わりたいかってんだ

スティーヴ:ビリー・コーガンって、よく高校とかにいるじゃん?
強がってて、デートで女を強姦しちゃいそうなの(笑)。
自分じゃ自分のことを悪たれだと思いたいっていう

マーク:それと、あいつらがオタクで、俺らが低能な体育会系だとか、そんなことも言ってるし

スティーヴ:体育会系はテメーだろ

ボブ:体育会系ってのはやっぱりエアロとかじゃないの?

スティーヴ:いや、でもね、僕達、彼らが好きだよ。少なくとも僕は好き(笑)

ボブ:おまえいっつもそれね

マーク:大体、本気でああいうもんやりたいのかね?

ボブ:何、プロ・ヘヴィ・メタルってヤツ?

スティーヴ:うーん、音楽性については・・・やっぱり苦手かな。(ロッキングオン1996年3月号)

どうもスティーヴは「デートで女を強姦しちゃいそうなの」と酷いことを言っておきながら最後はフォローしようとするというか、誤魔化そうとすると言いますか。
スティーヴはともかく、他のメンバーはSmashing Pumpkinsのことがあまり好きではないようですw

最後は最も信憑性の高そうな発言。
Crooked Rain, Crooked Rainのデラックスエディションのライナーに書かれていたものです。

この曲は説明不要じゃないかな。
スマッシング・パンプキンズも彼らのバックグラウンドも全く理解できないし、彼らを消費主義の最前線に押し出した市場動向なんか何のことやらサッパリわからない、という人間の視点から書いたのがこの曲なんだ。

曲の中で他のバンドについて歌うなんて変だと思うだろうけど、僕はそこが良いと思う。
僕たちはレコードを作っている時間よりもレコードについて話し合ってる時間の方が多いっていうのが、その理由の一つ。

それにジャーナリストはこういう曲に飛びつくだろうと思ってさ。
メディアがどういう反応を示すのか見てみたかったんだ。
きっとジャーナリストは、Heaven is Truckの歌詞がどんなに美しいか話すよりも、何でスマッシング・パンプキンズを槍玉に挙げたのか話すはずだよ。

もう一つの理由は、ビリー・コーガンとは一度けんかしてみたいとずっと思ってたから。
なんて冗談だよ!

これは自分達をけなした曲でもあるんだ。
ペイヴメントは、自分たちの縄張りから他のバンドを追い出そうとしているケチ臭いインディ・ロッカーだって言ってるんだから。

誰かを怒らすつもりもないし、陽気な曲になったと思いたいんだけどな。(Crooked Rain, Crooked Rain: LA’s Desert Originsのライナー)

以上です。
結局のところ好きに解釈すればいいんじゃないですかw
歌詞の解釈は自由ですしね。

まあスマパンも色んな人から叩かれてきたからなあw
次回はその悪口から話題を広げてみます。

念のため書いておきますが、私はアンチ・スマパンではありません。

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