神聖かまってちゃん / 友だちを殺してまで。

コンニチハ、カート・コバーンです。

それまではずっと頭のどこかで、モラルとか感情が他の人の平均的なものとはズレまくっているという違和感、同じ波長を持った人間がいないという孤独感に襲われていたんだ。地球上でひとりぼっちなんじゃないか、とね。

でもパンク・ロックに出会って、ようやく生きる意味、友達を見つけた気がした。
どんな音楽よりも俺に語りかけてきたからさ。
アグレッションを抱えきれないほど持って、それを体外に出さなきゃ自爆しそうだった俺にとって、ほんとパンクの怒りは救いだったんだ。 (クロスビート2000年5月号)

ちょっと前から神聖かまってちゃんというバンドが話題のようですね。
バンド名からして、巨大掲示板を連想してしまいますけどね。
そういう時代なんでしょうね。


このブログにも年々「名無し」や「通りすがり」が増加傾向にありましたし。

まあ巨大掲示板は検索で引っかかった場合や、ライヴのセットリストを見に行ったりすることはありますが、書き込みしたことはないです。
「サイト更新乙」とか「貴重な音源でもうpしようかなあ」とか、Twitterの「スタジオコーストなう」とかと同様、そういう用語は死んでも使いたくはないですね。

それに最近の平成生まれのキッズはインターネットや携帯がなかった時代のことを知らないかもしれませんね。
年寄りにとっては恐ろしい時代になったもんですw

少し前にレンタル屋に神聖かまってちゃんの「友だちを殺してまで。」があったんで借りて聞いてみました。

哀愁キーボードが心憎いとは思ったものの、私が好きになれるような音ではありませんでした。
パフォーマンスは知らないんでなんともいえないんですが、こういう内容の単純な歌詞に感動する歳でもないですし。
銀杏BOYZの方が面白いとも。

でも最近下火になりつつある海外のスタジアム級売れっ子エモとかよりもリアリティはあるんじゃないでしょうか。
彼らの憤りは本物だとは思います。

カートがパンクに救われたように、このバンドに共感して救われる子供たちって多いんじゃないでしょうか。
歌詞が単純なだけにわかりやすいですし、個人的にはブルーハーツを思い出したり。

そう考えると否定なんてできませんし、むしろ肯定したいです。
大衆ポップはもちろん、日本の生ぬるいパワーポップよりも断然良いと思います。

まあ女々しいエモと同じ道をだどるのではないかと不安もあるんですが。

初期衝動が過ぎ去ったらどうなる?とか音楽的には新しくないとか、ヴォーカルエフェクトが気持ち悪いとか、いろいろ突っ込みどころはあるんですがw、存在自体は良いと思います。

最近の10代は本当に大変そうですからねえ。
特に人間関係という面では私のときよりも比べものにならないほど厳しそうです。
まあ神聖かまってちゃんに救われるのも良いんじゃないでしょうか。

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