Pavementのライヴの感想(2010年4月7日 新木場Studio Coast)
コンニチハ、Pavementのスティーヴン・マルクマスです。
ペイヴメントの良いところは素人っぽいところだと思います。
昨日はPavementのライヴに行ってきました。
デラックスエディション化に合わせてリマスターされたとはいえ、こういうアルバムの音がショボいバンドの場合、ライヴではそれなりに力強い音で聞けるから、アルバムとは違った印象を受けるので、そういうところに期待して行きました。
スティーヴンの乗った飛行機の到着が遅れてるということで、開始が30分ぐらい押しました。
始まってみるとヘロヘロな演奏って感じはしなかったです。
スティーヴンのヴォーカルぐらいで、演奏はそれなりにしっかりしている印象を受けました。
スタジオコーストは音が良いんで、なおさらそのように感じたのかもしれません。
でもTwo Statesの脱力シャウトが始まった途端、やっぱり負け犬の遠吠えだと思いましたw
ボブ・ナスタノビッチというマルチプレイヤーがいるんですが、この人がパフォーマンス上で派手に絡みだすと良いアクセントになるというか、負け犬っぽくなるというか。
シャウトが情けないというか。
バンド全体のパフォーマンスがローファイ、負け犬という言葉を連想させるようなもので。
ガリガリのスティーヴンの動きがw
まあエンターテイナーとして演じているのかもしれませんが、面白かったです。
ギター2人の演奏が合っていないんじゃないかと思える瞬間もありました。
そうかと思えばローファイとは思えないほどの力強さを感じることもありました。
特にFight This Generationの混沌とした世界は凄かったです。
いきなりSonic Youthのような緊張感をかもし出していました。
In the Mouth a Desertはバンドとしての一体感が見事でした。
こんな感じでライヴはローファイとは思えないほどの力強さを感じたかと思えば脱力的になったり、そうかと思えばバンドとしてのグルーヴを聞かせてくれたりと七変化していました。
サウンドはアルバムと比べてノイジーに感じました。
まあ元々、Sonic YouthやJesus Lizardといった80年代インディにルーツがあるわけですから。
特にリマスター前のSlanted and Enchantedなんて本当に音がスカスカですから、ライヴでの轟音は良かったです。
ただ、逆にヘロヘロなサウンドのPavementを期待していた人や轟音ノイズが嫌いな人は、アルバムとあまりにも違うんでガッカリしたのかもしれません。
Range Lifeすらアルバムほどのクリーントーンではなかったですし。
まあSPの悪口は聞き取れませんでしたが、STPの悪口はちゃんと言っていましたがw
アンコールに計6曲も答えてくれました。
某サイトのセットリストにはBox Elderがないんですが、この曲もやってくれたような気がします。
スティーヴンが勘違いしたのか?、暴走したのか?わかりませんが、スティーヴンのギターと歌に他のメンバーが数秒ついて行けなかったのはこの曲だったような。
まあ昨日が初日で、あと3公演もあるので行く予定の人は期待していいと思いますということで終了です。
以下、ネットに落ちているセットリストを見比べて私が正しいと思い込んだセットリスト
Silence Kit
Ell Ess Two
Shady Lane
Frontwards
Perfume-V
Two States
Gold Soundz
No Life Singed Her
Grounded
In the Mouth a Desert
Father to a Sister of Thought
Kennel District
Range Life
Unfair
We Dance
Cut Your Hair
Fight This Generation
Summer Babe
Shoot the Singer
Stereo
Date W/IKEA
Trigger Cut
Stop Breathin’
The Hexx
Box Elder
Conduit for Sale