想い出波止場の水中JOEは最高のアルバムです

コンニチハ、Sonic Youthのサーストン・ムーアです。

かつて僕らはアンダーグラウンドで王様扱いされてきて、ラディカルなバントと言えば僕らのことだったけど、今現在、最もラディカルなバンドと言われるものの中に僕らは含まれない。

僕自身、その筋のレコード屋に入り浸ってるけど、ここ数年は日本のアングラ・シーンに触発されて出てきたものや、ヨーロッパの古いインブロヴィゼーションものなんかが一番ラディカルということになってるね。

そういうレコード屋の連中とは親しくしていて、同じような音楽を聞いていたんだけど、最近はボアダムスが一番凄いと思われてたんだ。
そいつらの間では、ソニック・ユースはMTVの世界に格下げされてて、無視すべし、というのが共通の認識だった。(ロッキングオン1996年4月号から引用)

数ヶ月ぐらい前から日本のバンドを聞こうと思って、名前を良く見るバンドを何枚か借りて聞いたんですが、大半は「女々しい声と轟音ギターでパワーポップ」といった感じで、私がウンザリしている音楽ばかり引いてしまって最悪でした。

中には大衆ポップを「インス●ントミュージック」と皮肉をこめて歌っていたのもありましたけど、あなた達だって大差ないんじゃ?と突っ込みたくなりました。

日本には変なことしているバンドって少ないなあと思っていましたが、ようやく面白いバンドを発見しました。


日本のエクスペリメンタルというと、灰野敬二、Friction、Boredomsなどでしょうか。
灰野敬二とBoredomsは洋楽至上主義者も黙らざるをえないw、「海外から高い評価」を受けています。
Frictionのレックは、元々No Wave界隈でTeenage Jesus and the Jerksなどとプレイしていた方ですしね。

ウチのサイト的にはBoredomsですかねえ。
ページは作っていないですし、私自身はBoredomsがリリースしているアルバムを半分も聞いていません。

それにBoredomsはアヴァンギャルド過ぎてついて行けない人も多そうなので、今日はBoredomsのメンバーだった山本精一さんの「想い出波止場」というバンドの「水中JOE」というアルバムをオススメします。
リリースはNirvanaのNevermindと同年の1991年と少し古いです。

試聴可能なサイトが見つかりません・・・
ニコ動で1曲だけです。
想い出波止場 / 22次元 (ニコニコ動画)
amazonの水中JOEですと、全曲の一部を聴けるようです。

比較対象がいないんで説明するのが難しいんですが、製作した人の頭の中はどうなっているんだろう?と思ってしまうような音楽です。
ごった煮というか、とにかく色んな要素が詰まったわけがわからない音楽です。

エクスペリメンタルというと、取っ付き難いイメージがあると思いますが、想い出波止場の水中JOEは聞きやすくてユーモアもあります。
笑ってしまう箇所も多いです。

「サムライ ACID CONTEMPORARY」とか「ROUTE 99999」なんかは、もう意味不明で最高です。

サーストン・ムーアが言うように、日本のアンダーグラウンドは我々が思っているよりも海外バンドに影響を与えていたようです。
それに今もたまにそういった発言を見かける気がします。

まあ、私も日本の変なことしているアンダーグラウンドなバンドは良く知らないんで、名前を良く目にする日本のバンドを聞くなら、こっちに進んだ方が当たりを引く可能性が高そうです。

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