アルバムを点数で評価したりランキング付けすることについて

コンニチハ、渋谷陽一です。
アルバムを点数で評価したり、ランキング化することは嫌いです。
でも編集部には自由にやらせています。
小沢一郎も僕を見習うべきです。

定期的に書きますが、このブログが「コンニチハ、何々です。」で始まるのは、ロッキングオンの渋松対談というコーナーのパクリです。

今日のはコンニチハの次も最新ロッキングオンの渋松対談から。
社長はAnimal Collectiveが多くのメディアの2009年のベストアルバム1位にランクされていることに納得できないようで色々言っています。
気になる人は実際に読んでみて下さい。

今日は本家と関連して点数制とランキングについてです。


ロッキングオンは昔からアルバムレビューで点数制を導入していません。
一昔前までは年間ベストアルバムなんてやっていなかったと思います。
編集長が変わってからかなあ、良く覚えていません。

クロスビートは昔から点数制、年間アルバムランキング共にやっていたと思います。

まあ良い面と悪い面があるから何とも結論を出せないところではあります。
俺もブログでやったような記憶があります。

確かに便利ですよねえ。
特に近年はバンド数が圧倒的に多いのでね。
どのバンドが当たりなのかを手っ取り早く判断するには他人の評価を当てにするのが楽なわけで。

インターネットが普及してからmyspaceとか便利なものができましたが、myspaceをやっているバンドの中から良いバンドを探し出すのは面倒くさいw

だから面倒だから点数の高いのとか上位にランクされているのから聞いてみようとか、そういう場合は便利だと思います。
もっと言えば点数制じゃなくてもレビューで良く書かれているのから聞いてみよう!とかね。

CROSSBEAT 1999年4月号の「90年代の奇跡」というのを書きましたが、俺が若い頃は取り敢えずこのランキングに入っているのを聞いてみようと色々買いましたよ。
当時はインターネットも今ほど普及していませんでしたしね。

昔はネットで試聴してから買うなんて難しかったから、買ってみたらハズレだったってことが多々ありましたが、今はそんなことないからなあ。
タダで聞けるから昔よりもランキングや点数制を活用するには良い状況だと思います。

先日はPitchforkをヘタウマ・バンドのハイプ(過剰宣伝)・マシーンと勝手に決め付けてしまいました。
まあさっきPitchforkの点数制を見て回りましたが、気が合うなあと思うのもあれば納得できないものもありました。
「売れたバンドは低評価」と揶揄されることもあるようですが、Toolの1.9点っていうのを見ると同意してしまいます。

まあでもこういう点数は個人の価値観の違いといってしまえばそれまで。

でも、欠点としては影響されやすい人を洗脳してしまうってことでしょうか。
これは高得点なんだから素晴らしいアルバムなんだ!って思い込んでしまうというか。
USインディ・ファンならばこのバンドを聞かねばならない!とかね。

逆に点数が低いのは試聴する価値がないとかね。
まあ確かに酷評されているバンドはあまり聞く気が起きないよなあw

ウチのサイトを見て下さった方の中には「素晴らしいバンドに出会えました。」と言って下さる方もいて嬉しいです。
でも逆に「こいつの言っていることを鵜呑みにして買ったらクソだった。」って人もいるんだろうなあとw
アクセス数が増えれば増えるほどそういうプレッシャーを感じるといいますか。
まあ今はネットで試聴してから買う時代ですからそこまで自意識過剰になることはないんですけどね。

ですが巨大メディアはそれこそ大勢の人が見ているので影響力は強いと思います。
日本だとBurrnの点数制は影響力が強いと聞いたことがあります。
まあ確かに採点者が全員90点代を付けていたら名盤だと思ってもしょうがないかなあ。

ネットを巡回しているとメディアが付ける点数を細かくチェックしている人もいるようで、点数制の影響力の大きさを感じることがありました。
逆にBurrnに限っていえば、Burrnの点数制に影響されなくなってこそ一人前だという意見が印象的でした。

まあ社長が言うように点数制とかランキングって学校の成績みたいだよなあ・・・
点数で評価できるものでもないですし、順位付けするものでもないとも考えられるのが難しいところです。
かといってレビューで酷評するのと点数を低く付けるのは変わりないとも思えるし。

ロッキングオンやクロスビートは、良くも悪くもロックシーン全体を見渡そうとしている意思は感じます。
だから王道、保守的って感じです。

逆にPitchforkやSnoozer、ネット上の個人サイトは特定の方向にかたよっている感じです。
だから物議や賛否両論が起こりやすいです。

なんか点数ランキング制から話が逸れてきたなあ。
音楽メディアやレヴューのあり方とか途方もない方向に進んでしまいそうなので今日も無責任にここで終了w

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