「ロック暗黒大陸ニッポン」と言われて思うこと

せっかく長年続けてきたのでしばらく続けてみようと思う今日この頃です。
今日の話題も微妙なんですが。
まあ自己満足の世界ですから。
先月に書き溜めて下書きで止めていた投稿です。

数回前に洋楽至上主義者について書きました。
洋楽至上主義者もいろんな人がいるからなあ。

例えば日本語の歌は嫌いというのは「正当な洋楽至上主義者」だと思います。
吉○拓○なんてボブ・ディランのようなメロディーに無理やり?日本語を載せていたりします。
かなり強引に思えてしまうんですがw、まあ個人的にはそれほど悪いとは思いません。

個人的に否定したくなるのは洋楽をステータスと思っている人かなあ。
理不尽な洋楽至上主義者だとは思います。

今日はそれに少し関連する話で、「ロック暗黒大陸ニッポン」について。
超長文です。


ロック暗黒大陸ニッポンっていうのは、SNOOZERが2007年12月号で日本のロック(ポップだったかな?)を1位から150位まで選ぶという特集のタイトルです。
amazonの「snoozer (スヌーザー) 2007年 12月号」では今現在3600円で売られていますが、もう品切れでバックナンバーでは買えないのでしょうか?

表紙は髭、ランキングの1位はRCサクセションの「楽しい夕に」というアルバムです。
2007年の時点で髭の須藤寿はRCサクセションの忌野清志郎に及ばないが近い将来は・・・といった明るい未来を期待していたような気がします。
今、手元にないんです・・・

誤解のないように書いておきますが忌野清志郎が亡くなったのは2009年です。
これは2007年の特集ですから死という伝説化により1位にしたわけじゃないです。

選出されたアルバム、特に上位にランクされたアルバムを見ると田中宗一郎さんが何を言いたいのかわかる気がします。
昔のばっかりw

まあ特集の中身よりも「ロック暗黒大陸ニッポン」というタイトルの方がインパクトがあったと思います。
それで大勢の人が興味を持ったんでしょう。
「その通り!」と同意する人もいれば「何てこと言うんだ!」と嫌悪感をいだいた人もいるのでしょう。

結論を言うと俺はロック暗黒大陸ニッポンだと思います。

何でロック暗黒大陸ニッポンなのか?
それを考える前に、そもそもロックとは何なのか?
これをハッキリさせなければなりませんが、これは人によって違うし正解なんてないからなあw

俺にとってロックは反逆の音楽とそれに付随した行動かなあ。
ダメ人間の、落ちこぼれによる、社会からずれている人のための音楽だと思っています。

そう考えると日本にもロックはあると思います。
音楽性はパクリだと糾弾する人も多いかもしれませんがw、音楽性や歌詞や活動内容に反逆心を感じさせてくれるバンドはたくさんいます。

「じゃあロック暗黒大陸ニッポンじゃないじゃん」と突っ込まれそうですが、俺がロック暗黒大陸ニッポンだと思うのは、日本ではそういう反逆の音楽が売れないからです。
例えば、Rage Against The Machineのように政治色の強い日本のバンドが日本で売れると思うかって言われたらNOと答えます。
なにせ「君が代ロックヴァージョン」のリリースをレーベルが拒否しちゃうような国ですからw

まあ俺自身、日本のヒットチャートを長年に渡って研究してきたわけじゃないから偏見かもしれませんが。

俺が学生だったときはビーイング系が全盛期でね・・・
Wikipediaのビーイングブーム
ひょっとして日本のロックが死んだのは90年代なのかと思ってしまいます。

B’○、ZA○D、WA○DS、T-B○LAN、織田哲○、大黒摩○とかがミリオン連発状態でしたね。
当時は今以上にCDがバンバン売れていた時代でしたから。
音楽だけはロックかもしれませんが、反逆心の欠片もない平和ボケしたJ-POPですね。

そんな中でもThe Blue Heartsの後期のアルバムは俺にとってリアルタイムで、チャートの上位に食い込んでいた記憶があります。
でもミリオン連発の時代ですから、そういう下らないのと比べると人気という面では大きな差があったと思います。
それに「夢」というシングルは確かトップ10には入らなかったし。

Blankey Jet Cityはヒットチャートで健闘していたという記憶はありません。
CDの売り上げがバブリーな時代ですから、初登場でトップ10入りしても翌週にはトップ10圏外という場合は売れているって感じはしなかったです。

まあどちらのバンドも武道館でライヴができるほどだったと思いますが・・・
反逆的なバンドがぶっちぎりでチャートの1位を獲得してその後独走するということはほとんど記憶にありません。

その後のヒットチャートについてはあまり知りませんけど、危険人物は大ヒットしていないんじゃないですかねえ。
ただ、COCCOのクムイウタが大ヒットしたって聞いたときは予想外でしたけど。

今現在の売れている音楽も良く知りませんが、世の中に異議を唱えるようなのは無視されているんじゃないでしょうか。
売れるのは「永遠の愛」や「元気出そうぜ」って感じの平和ボケしたポップスなんでしょう。

「ロック暗黒大陸ニッポン」が掲載されたSnoozerには「必要以上に明るくなれと言うJ-POPは政府の手先だ。」みたいなことを書いている人がいたと思います。

例えば、カラオケで「僕は冷たい人間の仲間入り」だとか「おいらは悲しい日本人、西に東に文明乞食」だとか「北朝鮮で遊ぼう」とか「人の不幸は大好きサ」だとか「あなたに瓜二つの生き物がわたしの子宮から出てきたら」なんて歌ったら普通の人には白い目で見られるわけでw

海外バンドにはニセモノくさいのが多いけど、嘘くさくても「世の中クソだ」と歌っているのが売れているわけですから。
マ○ケ○だとかです。
だから日本よりも状況は良いと言えるかもしれません。

昔は反逆的なバンドはどうだったんですかねえ?
The StalinのStop Japというアルバムは最高3位を記録したらしいですが。

全盛期の忌野清志郎は売れていたんですかねえ?
俺はリアルタイムで通過していませんしあまり良く知らないんですが、Wikipediaを見る限りではそれなりに売れていたようです。

忌野清志郎のWikipedia
RCサクセションのWikipedia

活動内容を見ると随分派手に暴れていたようですね。
世の中に異議を申し立てる存在だったことがわかります。
ニュース番組の追悼ニュースでは反逆的な活動について全く触れられていなかったですけどね・・・

ひょっとして日本で最初に売れた反逆者は忌野清志郎だったのでしょうか?
さらに今まで最も売れた日本の反逆者は忌野清志郎?
だとしたらSNOOZERが1位にしたのも理解できる気がします。

日本の反逆的なバンドは日本じゃ売れないっていうのは俺の偏見かもしれません。
最近のヒットチャートなんて良くわかりません。
それに売れたら売れたで文句を言いそうですしw
主流にならないからこそ、少数派のためのロックなのかもしれません。

まあそういうわけで、俺はロック暗黒大陸ニッポンだと思います。
皆さんはロック暗黒大陸ニッポンと言われて何を思いますでしょうか。

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