Summer Sonic 09 東京3日目(2009年8月9日)の感想

コンニチハ、The Flaming Lipsのウェイン・コインです。
「僕は何かをしていないといられない正確なので、Summer Sonicでも機材のセッティングを手伝ってしまいました。」

サマソニ東京3日目の感想です。
Sonic Stageだけしか見ていません。
まずは一番良かったSonic Youthから。


Sonic Youth

Teenage Fanclub終了後、直ちに前へ移動。
セッティング中にステージ両脇に見えるギターの多さに驚きました。

キムの衣装は相変わらず派手なようでw
キムがサーストンの袖のボタンを留めてあげるという微笑ましい光景の後、Sacred Tricksterでスタート。

俺はSonic Youthを今まで何回か見逃し続けてきましたが、ようやくライヴを見ることができました。
Sonic Youthはライヴバンドだということが理解できました。
CDで聞くよりも何倍も凄いです。
ギターノイズの破壊力は半端なかったです。

Dinosaur Jr.やMudhoneyとは違った意味で爆音です。
ギターがギュルギュル唸りを上げていました。
しかもそれがクリアに聞こえるんです。

あのギターの3トップは凄いですね。
それを支えるリズム隊も。
リーが効果音みたいな音を出すことが多いのかな。

特にCalming The Snakeの混沌とした狂気の世界は圧巻でした。
この曲はこんなに怖かったっけ?

The Eternalのアルバムも最高、ライヴではアルバム以上の圧倒的な緊張感と破壊力。
これじゃあ圧倒されないわけがありません。

変則チューニングを多用するバンドのため頻繁にギターを代えていました。
キムがギターを代え忘れて「Sorry」と始まりかけた曲をとめる場面もw

余談としてはリーが「次は初来日した頃のDaydream Nationの曲だ。」と言ったら、セットリストを間違えていたようでマークに耳打ちされていました。

後はサーストンが指を切ったようで絆創膏を貼っていました。

最後はTeenage RiotかCool Thingで閉めるのかなあと思っていたところ、なんとDeath Valley ’69が!
俺としてはこっちの方がいいや。

この曲を聴けるとは思わなかったので嬉しかったですし、この曲も狂気的な緊張感が凄かったです。
周りの人は曲を知らない人が多かったようですが・・・

最後はリーとサーストンがお互いのギターをこすりつけたり、サーストンがアンプによじ登ってギターを押し付けたり、ノイズのオンパレード。
延々とノイズが鳴り続けるようにセットしてステージを去っていきました。

というわけで、この日のハイライトはSonic Youth。

セットリスト(曲目、曲順共に不正確)

Sacred Trickster
Calming The Snake
Thunderclap For Bobby Pyn
Hey Joni
Anti – Orgasm
Leaky Lifeboat (for Gregory Corso)
Antenna
Poison Arrow
massage The History
Walkin Blues
Death Valley ’69


ここからは時系列順。

Tame Impala

サマソニのサイトの紹介文を見ただけで全く知らないバンド。
評判どおりサイケデリックなロックでしたけど、普通かなあ。
毎度の如く「悪いバンド」じゃあないと思いましたが。

キャッチーでノリノリってわけじゃないんで観客の反応もいまいちで少し気の毒な気もしました。


The Temper Trap

これも全く知らないバンド。
Tame Impalaよりもハードな音を出していたんで人が集まってきました。
単純なロックじゃないので退屈ではありませんでしたが、これも普通かなあw

ウトウトしながら聞いていましたけど、ときおり目を覚めさせるような瞬間もありました。
最後の曲は良かったですね。


Grizzly Bear

こういう繊細な音を出すバンドはライヴでパワフルさを感じさせてくれるから面白いです。
パワフルすぎたのか途中でスネアが壊れてしまったようです。

ベースの人が笛を吹いたり、真ん中の人が奇妙な楽器を使ったり、不思議な感じでした。
生演奏はCD以上で最高でした。
パワフルでもあり繊細でもある。
そんな世界に圧倒されました。


The Vaselines

最後方から人が続々と入ってくるのを見ながら、Nirvana効果って凄いんだなあと思っていました。

歳を取ったとはいえ声の質は変わっていないようでしたし、昔と同じようなパフォーマンスだったんじゃあないですか。
座って聞いていたため彼らの姿は見ていません。

俺は超大好きというわけじゃないですし、冷房で体が冷えすぎたので途中で脱出してしまいました。


Teenage Fanclub

後半だけ座って聞いていました。
人の多さに驚きました。

実を言うと俺はGrand Prixを少し聞いたことがあるくらいで、あまり思い入れはないです。
質のいいパワーポップといった感じでしたが、まあ普通かなあw


The Flaming Lips

Sonic Youthの後、そのまま前に残っていました。
まあSonic Youthで圧倒された後に全く逆のFlaming Lipsの世界に入り込めるか不安もありましたが・・・

Flaming Lipsは2002年ぐらいのサマソニで数曲だけしか見たことがありませんが、ファンタジーな世界は良く覚えています。

The Fearless Freaksというドキュメンタリー映像どおり、ウェインは何かをしていないといられない性格のようで、本人自らセッティングをしていました。
っていうかメンバー全員がセッティングしていましたが。

映像を映し出すモニターの子宮からメンバーが登場してきて、演奏前からウェインが中に入った巨大風船が観客の上を行き来し、早くもみんなのテンションが最高潮に達していました。

Race for the Prizeで幕を開け、紙吹雪や風船が舞い、ステージ脇ではカエルなどの着ぐるみ隊が踊っていました。

Flaming Lipsの場合は演出勝ちかなあw

ウェインは声が擦れていたような感じでしたし、2000年代の曲は盛り上がるんですが、ギターロック時代の曲?はみんな知らない感じでした。
俺自身もあんまり覚えていませんw

Fight TestやYoshimi Battles the Pink Robotsのように、打ち込み音やドラムを排除しウェインの歌を前面に押し出したようなアレンジの曲もあったのですが肝心のウェインの歌が・・・
まあ力強く歌うタイプじゃないんですけど・・・

それに曲の間に喋りすぎw
ブッシュの悪口やSonic Youthを称える発言もあったんですが、テンポが悪いというか。

というわけで、Flaming Lipsは演奏よりも演出勝ちかなあ。
批判的なことばかり書いてしまいましたが、あのファンタジーな演出は面白かったです。
そういえば血糊がなかったなあw

次回はサマソニのライヴ以外の感想でも書く予定です。

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